太平洋戦争の直前、九州の佐賀県唐津市で繰り広げられる青春群像劇


©唐津映画製作委員会/PSC 2017

 
大林宣彦監督の“戦争3部作”の中でも本作はユニークで、商業映画監督デビュー作「HOUSE/ハウス」よりも前に、大林監督は直木賞受賞作家、檀一雄の「花筐」を脚色。それを40年の年月を超えて映画化したのが本作。
“戦争3部作”で一貫して平和のすばらしさを称えた大林監督だが、本作は太平洋戦争の直前を時代背景とし、青春物語を独自の映像センスを駆使して描くという、まるで原点に返るかのようなアプローチを敢行。これから戦争に巻き込まれかねない、はかない人間群像をエネルギッシュに描いている。

<ストーリー>

1941年春、佐賀県唐津市。17歳の俊彦は両親と住んでいたアムステルダムを離れ、ここで暮らす叔母・圭子と同居し、地元の学校に通うように。そこで俊彦は、タフな鵜飼、まるで虚無僧のような吉良、お調子者の阿蘇などが級友となり、肺病を患ういとこの美那に恋心を抱きつつ、楽しく毎日を過ごす。しかし、太平洋戦争の開戦が間近に迫ってきて、俊彦やその周囲の若者たちは少しずつ精神のバランスを崩してしまう……。

番組情報
映画「花筐/HANAGATAMI」
8月4日(日)21:00~0:00
WOWOWシネマ[字] キャスト
窪塚俊介 矢作穂香 常盤貴子 満島真之介 長塚圭史 山崎紘菜 柄本時生 門脇麦
監督
大林宣彦
脚本
大林宣彦、桂千穂
音楽
山下康介
番組情報サイト

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※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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