本屋大賞翻訳小説部門第一位!
「HHhH プラハ、1942年」待望の映画化『ナチス第三の男』が、2019年1月25日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開される。
監督は映像化オファー殺到のなか、映画化権を獲得したセドリック・ヒメネス。特筆すべき歴史的瞬間を忠実に再現。
“ナチス第三の男”ハイドリヒを演じるのは、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』など、話題作への出演が絶えないジェイソン・クラーク。その妻リナに、『007 ダイ・アナザー・デイ』のボンドガール、『ゴーン・ガール』のロザムンド・パイク。さらに、若き暗殺実行犯に、ジャック・オコンネルとジャック・レイナー。レジスタンスの恋人役でミア・ワシコウスカら、豪華キャストが脇を固め、激動の時代を浮き彫りにする。
ナチス政権に揺さぶりをかけた歴史的瞬間は、それぞれの信念を貫いた、両極に位置する人々によって生み出された。史上唯一成功した、ナチス高官の暗殺計画の真実が今、明かされる――。
続々と到着する絶賛コメント
立川志らく(落語家)
あまりに心苦しくて怒りさえ覚えた。大嫌いな映画だが戦争の残酷さを伝えるには最早ここまで描かないと無理なのだ。そこに気づいた途端、傑作と認めざるを得なくなった。
『週刊文春エンタ!』より
西川美和(映画監督)
暗殺されるハイドリヒの乗ったベンツが、ちゃんとベンツであることに感動した。メルセデス・ベンツという企業はこの不名誉な過去の再現劇に、恐れず協力したのだろうか。陰惨で、忘れてしまいたいような歴史について、きちんとお金をかけて、綿密に、壮大に、生真面目に描き切る映画製作者が存在することは、世界と映画にとっての希望だと思う。
久米宏
この暗殺事件が、ヨーロッパ史の潮目となった。ラストシーンで、涙がこぼれそうになった。大ベストセラーである原作の奥行きを感じる素晴らしいシーンだ。
浜村淳(映画評論家)
ナチス親衛隊は悪魔か鬼か。拷問、処刑も残忍冷酷。隊長の命、狙われて当然。その復讐がひど過ぎる。血で血を洗う狂気に慄然。
ロバート キャンベル(日本文学研究者)
自分の国で名乗ることも出来ず顔を隠すしかない。それにも拘らず、もっとも大胆な行動に出ようとする2人の青年。人も国もどん底のなかで、それぞれ美しい愛に花を咲かせるところがなおさら哀しい。
- 映画情報
- 映画『ナチス第三の男』
2019年1月25日(金)より
TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
・ストーリ―
ラインハルト・ハイドリヒ。その冷徹極まりない手腕から“金髪の野獣”と呼ばれ、ヒトラーさえもが恐れた男。かつては海軍の兵士だったが、女性問題によって不名誉除隊を余儀なくされ、妻の奨めでナチ党に入党。自分の一部だったものをもぎ取られ、ナチ運動に怒りのはけ口を見つけた男は、諜報活動で頭角を現し、瞬く間に党幹部へとのしあがる。さらに、150万人を超えるユダヤ人虐殺の首謀者として、絶大な権力を手にしていく。
一方、この抑止不能な男の暴走を止めるべく、チェコ亡命政府によって選抜された2人の若き兵士が、闇夜に紛れパラシュートでプラハに潜入した。綿密な計画を立てて待つこと数ヶ月、1942年5月27日、遂に決行の朝はやってきた。ハイドリヒを乗せたメルセデスが市街地に入り、路面電車の後から姿を現した――。
・出演
ジェイソン・クラーク、ロザムンド・パイク、ジャック・オコンネル、ジャック・レイナー、ミア・ワシコウスカほか
・監督
セドリック・ヒメネス
・2017年 フランス・イギリス・ベルギー合作/120分/カラー/原題:THE MAN WITH THE IRON HEART
・日本語字幕:松岡葉子
・原作:ローラン・ビネ/高橋啓訳『HHhH プラハ、1942年』(東京創元社刊)
・提供:アスミック・エース、バップ
・配給:アスミック・エース 後援:チェコ共和国大使館 R15+
映画『ナチス第三の男』ホームページ
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- この記事を書いた人
- 栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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