「責任感を持って臨む優佳を、応援したくなりました」

 
海堂尊、東山彰良、柚月裕子らを排出してきた宝島社の『このミステリーがすごい!』大賞の関連作品5作を映像化した『このミス』大賞ドラマシリーズが、U-NEXTによる配信とカンテレでの地上波放送で7月4日(木)からスタート。
その第1弾を飾るのが、ごく普通のOLが現代と江戸を行き来しながら、江戸で起きた難事件に挑むタイムトラベルミステリー「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」だ。
本作で、主人公の優佳(江戸時代での名はおゆう)を演じる佐久間由衣に、本作に出演して感じた、さまざまな思いを語ってもらった。

 
Q. 今回の作品に出演されていかがでしたか?
「これまでミステリー作品に関わらせていただいたことがなかったので、今回新たな挑戦だなと思って。事件が起きて、物語が進んでいく、それがミステリーの面白さだと思うと同時に、その過程で主人公の感情が動いていくストーリー展開がすごく新鮮だったので、やらせていただきたいと思いました」

 
Q. 物語は、現代の優佳が江戸時代へタイムスリップして、おゆうと名乗って謎を解いていくという展開ですが、両時代のキャラクターを演じるに当たって気を付けたことは?
「クランクイン前に、今回の役柄を演じる上で、どういう変化が大事なのかといったことをはじめ、監督やプロデューサーさんといろいろと話し合いをさせていただいて。現代での優佳は、一生懸命頑張っているんだけど、それがなかなか報われず、さえない女の子だけど、江戸時代に行ってからは見える景色も違うし、感じることも違うし、本気を出していくことも増えていくので、おゆうでいる時は少しテンションを高めに感情豊かにしていこうと意識しました。江戸時代の人たちの方がいい意味で素直で、優佳も彼らとコミュニケーションを取っている方が案外豊かに生きられるのかなって(笑)。彼女も、物語が進んでいく中で段々と江戸時代の空気になれていくので、後半ではその様子も見せていきたいと思いました」

 
Q. 探偵役を演じる上で意識されたことはありますか?
「説明セリフを言う部分が後半は多くなっていくんですけど、当然ながら、おゆうはその言葉を頭の中で理解しながら話すんですよね。その場で思いついて話すのではなく、ある程度決めていたことを話すので、謎解きのシーンでは理解していることと、伝えたいという気持ちを大事にやらせていただきました。優佳は江戸時代に行き始めてから、ある出来事をキッカケに責任感が生まれていくんですが、責任を持ってお仕事に挑むのと挑まないとでは、まったく違うと思うんです。私自身も演じながら、責任感を持って臨む優佳を応援したくなるようなところがありました」

 
Q. 優佳は、現代と江戸時代を行き来していく内に、少しずつ成長していきます。佐久間さん自身は、“これをキッカケに何かが変わった”といったことはありますか?
「出演したどの作品でも学ぶことはそれぞれありますが、昨年末にある映画を撮って、そこで“自分の作品を残していく”という自覚を持って作品に挑むということを教えていただいたというか。それまでは、スタッフ、キャストの皆さんを信頼して、どこか受け身でいて、用意されたものに対して、自分がどう馴染んでいくかということに意識を持っていたんですけど、その作品に関わって、皆さんへの信頼感はそのままに、もっと自分の考えを提案してもいいし、“自分の作品を残していく”という意識を持って作品に臨むべきだということに気付かされたというか、教えてもらって。そこから作品に対する向き合い方が変わりました」
Q. ちなみに、佐久間さんがもしタイムスリップするとしたら、どんな時代に行ってみたいですか?
「ちょっと近い時代の方が面白いかな。大正とか、昭和とか、自分が生まれる前のちょっとだけ今に近い時代に行ってみたいですね。両親や、祖父母の若かった頃とかちょっと見てみたいです。ちょっと怖い気持ちもありますけど(笑)」

 
Q. 最後に、作品を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。
「今回は配信作品ということで、スマホやパソコンとか、皆さんの身近にあるもので観られるので、気軽な気持ちで観ていただけると思います。ミステリーとしての面白さはもちろんですが、シリアスなところや、スリルある展開もあって、そういった部分でも楽しんでいただけると思うので、ぜひ、ご覧下さい」
――ありがとうございました。

番組情報
タイトル
『時空探偵おゆう 大江戸科学捜査』
放送日時
7月4日(木)から放送スタート
毎週木曜 深夜0:25~0:55
カンテレの放送後からU-NEXTにて、配信スタート。
また、東京エリアでも放送決定!TOKYO MXにて7月4日(木)深夜24:30~放送スタート!

 
あらすじ
不動産会社に務める優佳(佐久間由衣)は、職場では嫌味な上司・浅川(手塚とおる)にいびられ、私生活の方も今ひとつ。そんなある日、亡くなった祖母の家を引き継ぐことになった彼女は、その家で不思議な押し入れを発見。その押し入れから江戸時代へタイムスリップしてしまう。江戸の町に驚き、戸惑っていた優佳。そんな時、偶然に同心の伝三郎(竹財輝之助)と出会い、一瞬で恋に落ちる。やがて、伝三郎をはじめ、岡っ引きの源七(石毛元貴)や下っ引きの藤吉(池田純矢)らと関わるようになった優佳は、名を“おゆう”とし、江戸の町で起こった殺人事件の捜査に協力することになる。
出演者
佐久間由衣/竹財輝之助/手塚とおる/甲斐翔真/水島麻理奈/石毛元貴/池田純矢/大谷亮介/神尾佑/吹越満
原作
宝島社文庫『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』山本巧次・著
脚本
大久保ともみ
監督
根本和政、桑島憲司、亀谷英司

撮影:荻窪番長 / 取材・文:斉藤俊彦
スタイリスト:野口 強 / ヘア&メイク:飯嶋恵太(mod’s hair)

※この記事はauテレビでも掲載されました。
http://sp.tvez.jp/(スマートフォン向けサイトです)
この記事を書いた人
ウィルメディア編集部
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