サメに襲われて亡くなった息子を想う母の10年の心の軌跡とは!?


©2018『ハナレイ・ベイ』製作委員会

 
村上春樹の「東京奇譚集」に収録された同名短編小説を、「トイレのピエタ」で注目された松永大司監督が、脚本と編集を兼ねて映画化。
全編出ずっぱりの吉田羊が突然息子を亡くし、心のよりどころを求めてハワイのハナレイにやって来る母親サチ役を熱演。彼女と佐野玲於が演じる息子との関係がカットバックで挿入されることで心情を浮かび上がらせ、10年という歳月を経た気持ちが爆発する長回しのシーンは、見ていて胸が詰まるほどに切ない。
そんな彼女を包み込むような、太陽輝くハナレイの美しい海、青空といった風景も印象的な一作だ。

<ストーリー>

シングルマザーのサチは、息子タカシがハワイのカウアイ島にあるハナレイ・ベイで亡くなったと電話で知らされる。彼女は息子が命を落としたハナレイ・ベイに向かい、海辺の近くの大きな木の下で読書をして過ごす。それからサチは10年、息子の命日の前後、この“行為”を続ける。やがて彼女はいつもの場所にテントを張ってサーフィンをする2人の日本人青年と出会う。サチは彼らに亡くなった息子の面影を重ね、交流を深めていく。

番組情報
映画「ハナレイ・ベイ」
8月14日(水)21:00~22:45
WOWOWシネマ[SS][字] 出演
吉田羊 佐野玲於 村上虹郎 佐藤魁 栗原類
監督・脚本
松永大司
音楽
半野喜弘
番組情報サイト

©2018『ハナレイ・ベイ』製作委員会

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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