昨年Aクラス入りしたパ・リーグ3球団の出足は!?


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6月19日(金)に120試合制・無観客で開幕したプロ野球。
第1節を終えたところで、PL学園卒・元プロ野球選手の野々垣武志が各球団の戦況を分析します。
まずは昨年Aクラスだったパ・リーグの3球団から!

<埼玉西武ライオンズ/2勝4敗>
開幕戦から昨年と違い打線も投手陣もまだ全体的に本来の調子ではない。投手では来日2年目で初の開幕投手を務め、6回1安打無失点と好投したニールと、6月23日のソフトバンク戦で勝利投手となった高橋光成以外は本調子ではない。
開幕前に調子を上げていた今井達也も、6月24日のソフトバンク戦で制球の乱れからストレートを狙われて上林誠知に一発を浴び敗戦投手に。打者に対する緊張なのか、投球フォームを気にしすぎなのか、制球が乱れている。次回の投球に期待したい。
打線はチームリーダーの栗山巧と中村剛也が引っ張っているが、新外国人のスパンジェンバーグも調子を上げている。6月24日にはソフトバンクの新助っ人左腕ムーアから満塁弾を放っている。
持ち味の長打が出ていない山川穂高と森友哉が復調すれば、昨年同様の打って勝つ展開に持ち込める。投手に慣れるまで1ヶ月ほどかかりそうだ。
<福岡ソフトバンクホークス/3勝3敗>
投手陣が苦しいなか、バンデンハークが6月25日の西武戦で7回を2失点で勝投手になり、7回に山川穂高に内野安打を打たれるまでノーヒットに抑える投好投を見せた。
打線は開幕から5試合連続安打の栗原陵矢が工藤公康監督の大抜擢に応えている。各チームのエース級投手にも力負けしていない。バレンティンも6月25日の西武戦で2打席連続の本塁打を放つなど、ヤクルト時代のスイングを維持していて今後も期待できる。
<東北楽天ゴールデンイーグルス/4勝2敗>
三木肇監督が掲げる走塁への意識がチームに浸透しつつある。スキがあれば次の塁を狙うという気持ちで選手がプレーし、相手にプレッシャーをかけることに成功している。6月24日の日本ハム戦では2点ビハインドの5回に、四球で塁に出た辰己涼介が茂木栄五郎のレフトフライでタッチアップして2塁へ進塁する好走塁を見せている。相手チームが走塁を意識することで焦り、ミスが出れば、僅差のゲームに勝って有利になる。
打つ方では打率.362、2本塁打と勢いに乗る浅村栄斗の安定感が抜群。対戦チームは脅威だろう。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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