昨年Aクラスだった3球団のキーマンとなった選手は!?

 
6月19日(金)に120試合制・無観客で開幕したプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、開幕後の各球団のキーマンとなった選手をリポートします。まずは、昨年Aクラスだった3球団のキーマンは!?
<読売ジャイアンツ/坂本 勇人/チーム成績:5勝2敗1分>
開幕から6試合中3試合で複数安打をマークし、打率.445と絶好調だ。
キャリアハイの打率.345をマークした昨季は、“打撃の神様”川上哲治と並んで球団史上2位となる7度目のシーズン150安打を達成し、通算猛打賞も柴田勲を抜いて球団歴代4位となった。今シーズンも主将として、優勝に向けチームを牽引するだろう。
<横浜DeNAベイスターズ/タイラー・オースティン/チーム成績:5勝3敗>
6月23日の中日戦(横浜スタジアム)で、右腕に不安があった新外国人オースティンが「3番・ライト」で今季初めてスタメン出場。すると、期待に応え、5回の決勝タイムリーを含む4打数4安打の衝撃デビューを果たした。ノーステップに近いタイミングでホームランを量産できる打者なので、3割・30本・100打点も考えられるだろう。ベイスターズにとっては心強い助っ人だ。
<阪神タイガース/西 勇輝/チーム成績:2勝6敗>
開幕戦の巨人戦(東京ドーム)で6回4安打1失点と好投。残念ながら白星は付かなかったが、菅野智之からチーム初安打、初得点、初打点、初本塁打を一瞬でマーク。さらに同点で迎えた5回の第2打席では、1死二塁から左中間を破る勝ち越しのタイムリーツーベースを放つ。投手が開幕戦で本塁打を打つのは2008年の川上憲伸(中日)以来12年ぶり12人目の快挙で、西勇輝にとってもプロ入り初ホームランだった。まさに投打の活躍で、今後も楽しみだ。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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