上限5,000人の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、キーマンとなった選手を取り上げて、セ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<埼玉西武ライオンズ/エルネスト・メヒア/チーム成績:2勝3敗1分け>
16日までの対楽天6連戦で、23打数9安打で打率.391、5本塁打、8打点と絶好調のメヒア。15日の試合では5番ファーストでスタメン出場し、2試合連発となる6号2ランを放った。
今シーズンは7月25日に一軍昇格を果たすと、徐々に調子を上げ、この6連戦で5試合に出場し打率.450(20打数9安打)、5本塁打、8打点と、まさに救世主の働きを見せている。
<福岡ソフトバンクホークス/大竹 耕太郎/チーム成績:5勝1敗>
13日のオリックス戦で、今季初登板初先発で6回途中1失点と好投した大竹。昨年6月20日のヤクルト戦以来、420日ぶりの白星を手にした。
初回に先頭打者ホームランを浴びながらも、その後は多彩な変化球を駆使して打者のタイミングを微妙に狂わせた。
昨年5勝した左腕が、左肘痛から復活し、楽天との首位争いのなか、チームに4連勝をもたらした。投手陣がバテてくると思われるなか、チームにとって心強い存在になると思われる。
<東北楽天ゴールデンイーグルス/茂木 栄五郎/チーム成績:3勝2敗1分け>
西武6連戦では、28打数12安打で打率.429、2本塁打、10打点と好調の茂木。今シーズンの成績で打率.339(リーグ4位)、5本塁打(リーグ17位)、25 打点(リーグ16位)と上り調子だ。
14日の西武戦では、1回表にツーラン、2回にも甘く入った131kmチェンジアップを中越えにスリーランを放ち、2本塁打に自己最多1試合5打点の大暴れ。
ここ最近は楽天打線の中核になりつつああり、足も速く走攻守での活躍が今後も楽しみだ。
<千葉ロッテマリーンズ/レオニス・マーティン/チーム成績:4勝2敗>
16日までの日本ハム6連戦の成績を見ると、19打数4安打で打率.211、2本塁打、6打点と打率は物足りないが、勝負強い打撃が光っている。
11日の試合では、1点を追う5回2死二三塁という場面で右翼席に3ランを放った。この日は4試合連続本塁打と絶好調。勝負強い打撃で勝利に貢献している。今後も打撃だけではなく守備の方でもチームを救うだろう。
<北海道日本ハムファイターズ/近藤 健介/チーム成績:2勝4敗>
今シーズンは打率.347(リーグ3位)と絶好調の近藤。16日までのロッテ6連戦でも、23打数11安打で打率.478とさらに調子を上げている。
15日のロッテ戦では、先発の二木康太から1回に追い込まれながらも、見逃せばボールになるフォークボールを中前へ放った。つづく4回には141kmの直球を右前に放ちチームの勝利に貢献した。
左右高低どのコースでも打てるコンディションなので、投手にとっては近藤の前にランナーを出さないようにすることとシングルヒットならOKとするしかないだろう。
<オリックス・バファローズ/吉田 正尚/チーム成績:1勝5敗>
今シーズンは打率.358(リーグ2位)、7本塁打(リーグ9位)、29打点(リーグ13位)と好調を維持している吉田。
15日のソフトバンク戦では、2回2死一二塁で先発・二保旭の131キロのツーシームを左中間に弾き返し勝利に貢献した。1回の打席では同じ場面で中飛に倒れていたので、集中力が高まったところで見事に結果を出した。やはり、吉田が打つとチームが盛り上がるので、ほかの打者がいかにチャンスを作って吉田まで回せるかが大事になってくるだろう。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
◆PL学園出身 元プロ野球選手の野々垣武志のおもしろトーク
YouTube チャンネル「恋するスポーツ 〜PL学園・元プロ野球選手 野々垣のトークCH〜」
チャンネル登録よろしくお願いします!
◆FM NACK5「恋するスポーツ」
野々垣武志ラジオに初挑戦!
毎週火曜日 深夜25:20〜 ※ラジコでも放送後1週間まで聴けます
◆「恋するスポーツ」Twitter
「恋するスポーツ」Twitter(@WillmediaS)
スポーツに関する情報、YouTubeチャンネル配信情報、プレゼント情報などをご案内しています!

ログインする

詳細をお忘れですか?