北欧発!愉快な“はみだし者”窃盗団が伝説の至宝に挑む、痛快クライムコメディ!

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幻想的な映像美のスリラー『ぼくのエリ 200歳の少女』でセンセーションを巻き起こし、豪華キャストが結集した『裏切りのサーカス』ではヴェネツィア国際映画祭はじめ、海外の映画賞から圧倒的な称賛を浴びた名匠トーマス・アルフレッドソン。待望の最新作は、とぼけた愉快な窃盗集団の大胆不敵な一大プロジェクトを痛快に描いた、初挑戦のコメディ作品となった。随所で笑いが弾ける、楽しさに満ちた極上のエンターテインメント。驚きに溢れる爽快なクライマックスに拍手喝采したくなる、傑作クライムコメディが幕を開ける。

チャールズ・イングヴァル・イェンソン、通称シッカンは、スウェーデン髄一の凄腕金庫破り。だが、とある現場で失敗し刑務所に服役する。服役中に次の獲物を絞り込んでいたシッカンだが、仲間たちは犯罪から足を洗うと言い出し、次のお宝「フィンランドの王冠」はシッカン1人で遂行することになってしまう。一方、その王冠にまつわる伝説の石の行方を追って、フィンランドの運命を左右する野望が動き始めていた。スウェーデン伝統の夏至祭りの前日、白夜のストックホルム。フィンランド大統領、王座を夢見る男、暗躍する大企業の重役、謎の大富豪。様々な思惑が絡む中、シッカンは去って行った仲間を連れ戻し、奇想天外な方法で作戦を決行するのだが――!?

原案は80年代よりスウェーデンで子供から大人までを魅了してきた伝説の人気コメディ映画シリーズ“イェンソン一味”。日本で例えるならばルパン三世のような存在で、国民的人気を博す怪盗団シリーズである。1981年に第1作が制作、以降2000年までに8作、リブート版が1本制作され、コミックやビデオゲームといったメディアにも拡大している。
その最新版をスリラーやサスペンスを得意とするアルフレッドソン監督が手掛けるのは意外だが、実はスウェーデン出身の監督もまた子供時代から“イェンソン一味”を観て育った大ファン。さらに若き頃はカルト的人気コメディユニットに所属しており、下地は完璧。監督の代名詞ともいえる映像美と緩急のある演出で、子供向けのお笑い映画にとどまらず、シックで洒落た、大人も堪能できるクライムコメディに仕上げている。
北欧の醍醐味である海や空の澄んだ空気感と、白夜の美しさ。驚愕のテクニックで華麗にお宝を盗み出すキャラクターたちの面白さが見事に融合し、これぞアルフレッドソン監督ともいうべき痛快作。監督の下には、現在スウェーデンで大人気のコメディ俳優や、子供たちから熱烈な支持を集める有名タレントらが結集。ヨーロッパ圏の名優陣があっと驚くコメディ演技を披露して観客を沸かせる。

この映画の見どころはもちろん、お宝を奪うために奮闘するシーンである。こんな手段で!?こんな物を使って!?と驚きの連続だ。バレそうになるシーンではハラハラし、無事手に入れるとホッとする。そしてホッとしているのも束の間、またすぐにハラハラする…。そんなドキドキワクワクが随所に散りばめられている。果たして伝説のお宝は誰の手中に収まるのか。劇場で是非見届けてほしい。可愛い猫ちゃんが出てくるのもお勧めポイントだ。

『ギャング・カルテット 世紀の怪盗アンサンブル』9月2日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい他にて全国順次公開。

映画情報

監督:トーマス・アルフレッドソン
脚本:トーマス・アルフレッドソン、ヘンリック・ドーシン、リカード・ウルヴスハマール
出演:ヘンリック・ドーシン、ヘダ・スターンステット、アンダース・ヨハンソン、ダーヴィド・スンディン

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