生まれた時に37秒間呼吸が止まっていた女性の人生


©37Seconds filmpartners

 
10月に開催された第42回ミルバレー映画祭ワードシネマ部門マインド・ザ・ギャップにて観客賞を受賞、ストリーミング配信大手のNetflixでの海外配給も決定するなど、世界中の映画ファンから熱気をもって迎えられている映画『37セカンズ』。2020年2月より全国公開が決定した。
監督は本作が長編デビュー作となるHIKARI。18歳から渡米して映画を学び、本作のセンセーショナルな登場とすでに海外各国からの高い評価を受け、ハリウッドから企画のオファーが何本も舞い込んでいる。
さらに主演は、身体に障害を持つ女性たちを日本全国で一般公募し、約100名の応募者の中から監督に見出された佳山明。今回で演技初経験となるが、その周りを囲む豪華実力派俳優たちのリアリティ溢れる演技力も見逃せない。
生まれた時に37秒間呼吸が止まっていたことが原因で、手足が自由に動かない身体になった主人公・貴田ユマ(佳山明)。親友の漫画家のゴーストライターとして働いて自分の作品として出せないことへの寂しさや歯がゆさ、そしてシングルマザーでユマに対して過保護になってしまう母・恭子(神野三鈴)との生活に息苦しさも感じていた。自分にハンディ・キャップがあることをつきつけられる日々だか、それでも23歳の女性として望んでいいことだってあるはず。そんな思いの狭間で揺れる日々。そんな時、ある出来事をきっかけに、ユマの人生は大きく変わり、自らの力で『新しい世界』を切り開いていくことになる…。本作は、自己表現を模索しようともがく中で、様々な人たちと出会い、思いもよらない展開でドラマティックにひとりの女性の成長を描いた物語だ。
この度公開された特報予告では、自身の不自由な身体のために「お風呂」や「外出」などの日常の些細な動作も常に母親と一緒に過ごさなければならず、大好きな漫画家の仕事も親友の“ゴーストライター”として過ごさなければならないユマの自分の人生に対するもどかしさを感じさせるシーンのほか、人と出会うことで、止まっていた彼女の時間が自分の手によって再び動き出すことを予感させるような映像となっている。
 
特報予告映像はこちら(YouTube)

 

映画情報

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映画『37セカンズ』
2020年2月、新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー
監督・脚本
HIKARI
出演
佳山明、神野三鈴、大東駿介、渡辺真起子、熊篠慶彦、萩原みのり、芋生悠、渋川清彦、宇野祥平、奥野瑛太、石橋静河、尾美としのり/板谷由夏

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※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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