
A24と並び注目を集める気鋭スタジオ〈NEON〉が放つ戦慄ホラー
廃墟と化した町に消えた妹。一本のビデオテープがすべてを紐解く―
『ロングレッグス』『THE MONKEY/ザ・モンキー』の国内外での大ヒットも記憶に新しい気鋭スタジオNEONが放つ最新ホラー『シェルビー・オークス』が、12月12日(金)より日本公開いたします。
廃墟の町“シェルビー・オークス”のモデル?
オハイオ州に実在する廃墟 “ヘルタウン”を監督と主演俳優が語る
『ショーシャンクの空に』刑務所、廃遊園地…実在の廃墟での撮影も
廃墟の町で失踪した妹を捜す、映画『シェルビー・オークス』。“シェルビー・オークス”は映画のために生み出された架空の街だが、物語の舞台になったオハイオ州には“ヘルタウン”と呼ばれる廃墟の町が実在しており、同州出身のクリス・スタックマン監督が「大きなインスピレーションを得た」ことを明かしている。失踪した妹ライリー役を演じたサラ・ダーンもオハイオ州の出身で、「最初に脚本を読んだ時、『あ、ヘルタウンをモデルに使ったんだ』って思いました。実際に映画で使われているファウンド・フッテージの映像の一部も、かつてヘルタウンだったと言われているエリアで撮影しました」と、実際に“ヘルタウン”がロケ地としても使われたことを明かしている。

アメリカ・オハイオ州サミット郡に位置する通称 「ヘルタウン(Helltown)」 は、1970年代に廃墟と化したオハイオ州ボストン周辺を指す。この土地が正式に認められた1811年、入植者の多くがニューイングランド出身であったことからマサチューセッツ州ボストンにちなんで町がボストンと付けられたと言われている。その後、輸送路の発展により、多くの労働者や農民が集まるようになるが、時を経て1970年に入ると、政府が国立公園造成を理由に土地を買い上げ、住民へ退去を命じ、多くの家屋が立ち並んだまま無人化。家の前に残された“立ち退き命令”の紙、窓が打ち付けられた民家、突然行き止まりになる道路。異様な光景が重なり、この地は次第に恐怖の象徴として語られるようになった。かつて町に建っていた教会に逆さまの十字架が飾られていたことから「悪魔崇拝の儀式が行われている」、渡ると子どもの声が聞こえる「泣き虫橋」、学校バスが森の中に放置されており、夜に子どもの声や笑い声が聞こえる「彷徨うスクールバスの幽霊」……これらの噂の多くは誇張や創作であることが後に判明しているが、ヘルタウンは数々の都市伝説を生み出し、やがてはアメリカの怪談地図に名を刻むことになった。
ヘルタウンだけではなく、オハイオ州は幽霊スポットや怪奇現象で有名な土地として知られており、本作の撮影は『ショーシャンクの空に』(94)で知られるオハイオ州立矯正施設や、チッペワ湖公園の廃墟となった遊園地などオハイオ州内各所にある本物の廃墟で行われた。「子供の頃から、オハイオの風景と民間伝承が融合した物語に囲まれて育った」というクリス・スタックマン監督。そのことが『シェルビー・オークス』の物語にも大きく影響を与え、劇中に充満する不気味な雰囲気の肥沃な土壌となったのだ。
ホンモノの恐怖に絶賛コメント続々到着
「終始映像が“何かが映っていそうな禍々しさ”に支配」「精神に障る無情な悪夢」
「想像を遥かに超える壮絶で破壊的な旅路」「絶望よりも鋭利な恐怖」……
絶賛コメント、本編映像、キャラクターポスター4種、一挙解禁!
この度、オハイオ州のガチ廃墟で撮影されたホンモノの恐怖を称える絶賛コメントが続々到着した!寄稿者はテレビ東京プロデューサーの大森時生や『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』近藤亮太監督、声優の野水伊織、人間食べ食べカエル、お笑い芸人のバイク川崎バイクなど総勢16名。「正に現代ホラーの最前線のひとつ」や「吐き気を催す真相に、身の毛がよだつこと間違い無し。今年絶対にチェックすべき1本!!」、「終始映像が“何かが映っていそうな禍々しさ”に支配され、一瞬たりとも安心させてくれない。いやぁ、恐ろしい映画体験だった」など、期待値を遥かに超える恐ろしさに絶賛の声が寄せられている。
併せて解禁となった本編映像は、シェルビー・オークスの呪われた歴史が明かされる1シーン。沈痛な面持ちで捜査の足取りを話す担当刑事。荒れたノイズが混じる監視カメラには最後の目撃映像が刻まれ、かつての町の賑わいと荒廃した現在の様子のモンタージュによって、90年代に突如として廃墟と化したシェルビー・オークスの町の歴史が語られる。「何かが出る」と噂され続けてきたゴーストタウンが抱える秘密は、深く、暗いまま行方不明者の生存を示す光は一向に見えず、ただ底知れぬ闇だけが広がっていく。
悲惨な事件の行方を
失踪したホラー実況系YouTuber「パラノーマル・パラノイド」の悲惨な末路を描いたキャラクターポスター4種には、笑顔でこちらを見つめる行方不明者のライリーと、遺体となって発見された他メンバーたちの無残な姿が捜索ポスター風に描かれている。
ホンモノの恐怖が刻み込まれた映画『シェルビー・オークス』は12月12日(金)より全国ロードショー。公開に合わせ公式HPには映画評論家・映画監督の小林真里氏による徹底解説記事(劇場パンフレットより一部抜粋、加筆)が追加掲載される。本編鑑賞とともに、劇中に散りばめられた謎の深淵を是非覗き込んで欲しい。
コメント全文(50音順)
映画分析のスペシャリストが「面白いホラーとは」を突き詰めて製作したのがよく分かる渾身作。ファウンド・フッテージとモキュメンタリーで始まり、ある銃声で正統派ホラーへと接続される事件の始まりからその計算され尽くした恐怖に心を奪われる。終始映像が“何かが映っていそうな禍々しさ”に支配され、一瞬たりとも安心させてくれない。いやぁ、恐ろしい映画体験だった。
ISO(ライター)
思わず身を乗り出してしまう程の、構成のスイッチングに興奮と脳汁が止まらない!!
不穏を増幅させるジャンルの掛け合わせが、じわじわと効いてくる….。吐き気を催す真相に、身の毛がよだつこと間違い無し。今年絶対にチェックすべき1本!!
いまむー(お絵描きツイッタラー)
『シェルビー・オークス』は、“失踪”に関する人々の祈りと恐怖がそのまま形になったような映画だ。なぜ人はいなくなるのか。その人が見つかったらどうなるのか。見届けるしかない。
大森時生(テレビ東京 プロデューサー)
気合の入ったモキュメンタリー・チックな前半を「心霊スポットに突撃取材する身としては他人事だとは思えないな……」と震えながら観ていたら、僕の予想を豪快にフライングした緊急事態の連続コンボで最終的にはこれ以上ないくらい最悪な事態、つまりホラー映画の新たなフェイズに突入……! ネタバレはできませんが、これだけは言えます。今年は『WEAPONS/ウェポンズ』に続き本作と「ババアが一番怖い」ホラー映画豊作の年です!
ギンティ小林(『不謹慎怪談』著者)
夜の森。
廃墟。
未解決事件。
壊れた家族。
失踪の瞬間が映った映像。
ここには、今、僕たちが恐れるものが詰まっている。
シェルビー・オークスへようこそ。
近藤亮太(映画監督)
「これは作り物だ」と頭で理解しながら観ていたはずが、
不用意に感覚が刺激されるあまり、「本当に起こったことでは?」と錯覚してしまう。
そんな危ういパワーに満ちた映画。
窓の外で蠢く影は誰か。木々の闇に潜むのは何かーー。
そのトラウマで今夜は眠れそうにない。
斉藤博昭(映画ライター)
配信者だった妹が失踪して十二年…轟音と共に蠢きだす運命。
瞬間、画面は見慣れたファウンドフッテージ系から覚醒する。
そして――我々は突き落とされる。精神に障る無情な悪夢に。
SYO(物書き)
心霊スポットで消えた配信者という都市伝説の“向こう側”に踏み込んで、驚愕の“落とし前”をつけてみせる、じっとりと湿度高めの現代怪談。
不気味で不穏な恐怖因子が、荒廃した町でひとつに収斂された時、その暗闇に目を凝らすと、少しずつ浮かび上がる巨大な染みのごとき”黒い感情”のなんとおぞましいことか…
YouTube配信者でもある監督の長編デビュー作だけに、その語り口と展開もとてもモダン、正に現代ホラーの最前線のひとつ。
末廣末蔵(ジャンル映画大好きツイッタラー)
何かがいる、何かが憑いている……映像の隅々に配置された闇を凝視せずにいられない。ポスト『ヘレディタリー/継承』というべき意欲作が次々とつくられている今、新世代ホラーの可能性が見えた!
相馬学(フリーライター)
観始めて、「おや、アメリカにも“近畿地方”があるのかい!?」と思ったら、どんどん違うところへと連れて行かれ、ぐいんぐいんと引っ張り回されて、気付くとポランスキー印の「ヒイェえええぇ〜!」な映画になっていた。エンドロールに流れる歌声と歌詞がまた、えらく尾を引くのだ。
轟夕起夫(映画評論家)
ファウンド・フッテージの王道を行く不気味な前半。気付けば想像を遥かに超える壮絶で破壊的な旅路へと連れ出されている。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いている。考察の余地を与えない強烈な悪意がこちらに手を伸ばしてくる。
人間食べ食べカエル
導入で没入感を高めるモキュメンタリーから、シームレスにドラマパートに移行する手腕がお見事。
しかしその後もミステリー、スラッシャー、オカルトと、ジャンルを跨ぎながら“家族の失踪”というホラーの王道テーマを描き出す。
様々な質感と視点からメスを入れることで、よく見たホラーも蘇るのかと驚嘆。
ただただ純粋な恐怖を浴びる91分に、感動してしまった。
野水伊織(映画感想屋声優)
恐怖。叫喚。救済。絶望。不可思議。畏怖。からの畏怖。感想にひとまず思いついた漢字を並べてみました。洋画なのに漢字ですみません。ただ、それくらい様々な感想が浮かぶ映画。観た人と語り合いたい。「アレ」の話を。「アレ」が出てきてから一気に展開する。よくある廃墟ホラーと思って観てたら突然の新感覚ホラー。そしてなんといっても───Bビデオテープの Kこの世の終わりみたいな B描写すごすぎます。BKB。ヒィア。
バイク川崎バイク(お笑い芸人)
おなじみの「廃墟探訪ライブ配信モノ」×「発見された映像モノ」かと思って見ていると、気づけば予期しなかった場所に連れて行かれてしまっている。やられた。
平沢薫(映画ライター)
小手先の恐怖演出ではない、練り込まれた画面作り。
怖すぎるのに、画面の外まで想像が止まらない。
よーく、目を凝らして見て。
シェルビー・オークスがこちらをのぞいているよ。
ホラー映画取締役
秋の夜長…いや、凍える様な冬の夜にもぴったりな悪夢の90分間。ソレに狙われたら一巻の終わり。この世界には踏み込んではいけない場所、絶望よりも鋭利な恐怖が存在する。
皆口大地(「ゾゾゾ」「フェイクドキュメンタリーQ」)
- あらすじ
- オハイオ州の廃墟と化した町シェルビー・オークスで、人気ホラー実況チャンネル「パラノーマル・パラノイド」のMCライリー・ブレナンが忽然と姿を消した。事件は未解決のまま12年後、妹の行方を追う姉ミアのもとに失踪の瞬間を映した一本のビデオテープが届く。映像を手掛かりに事件の真相を探るミア。現場に残った奇妙な刻印、幼少期の悪夢、呪われた町の歴史、言い伝え……、すべての謎が紐解かれた時、辿り着いたのはあまりにも恐ろしい事実だった――。
- 作品情報
- 映画『シェルビー・オークス 』
公開日:2025年12月12日(金)
脚本・監督:クリス・スタックマン エグゼクティブプロデューサー:マイク・フラナガン
原案:サマンサ・エリザベス&クリス・スタックマン
出演:カミール・サリヴァン、ブレンダン・セクストン三世、キース・デヴィッド、サラ・ダーン、デレク・ミアーズ、エミリー・ベネット、チャーリー・タルバート/ロビン・バートレット/マイケル・ビーチ
2025/英語/91分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:Shelby Oaks/日本語字幕:杉山緑
配給:KADOKAWA
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