ペルー・アンデスの先住民音楽を追った音楽ドキュメンタリー


©Takashi Homma New Documentary

 
第24回木村伊兵衛写真賞受賞(1998年度)し、現在に至るまで写真表現において第一線で活躍し、国際的に注目されている写真家ホンマタカシ。このたび、写真活動と同じく映像の可能性を模索し続ける最新映像作品『アヤクーチョの唱と秩父の山』がアップリンク吉祥寺にて上映が決定した。
アヤクーチョとは、ケチュア語で『死者が集まる場所』という意味であるペルー南部・アンデス山脈の山中に位置する町の名前。埼玉県・秩父に移り住んだアヤクーチョ出身の歌手イルマ・オスノは7年ぶりに里帰りを決意するが、帰郷によって浮かび上がるのは、かつてその地域を暴力で支配した「センデロ・ルミノソ」による傷跡と、社会の現状に対して音楽で抵抗した人々の姿だった――。
本作は写真家・ホンマタカシが、ペルーと秩父というまったく無縁であるはずの2つの土地を結ぶ、1人の女性の屈託のない生き様を鮮やかに映し出し、音楽とともに強く生きるアヤクーチョの人々の姿をありありと描く。
2002年より写真活動と平行して制作し続けてきた、写真、映画、インスタレーションと作品形態や発表の場を変化させながら探求を続ける「ニュードキュメンタリー」、シリーズ最新作である本作は、ホンマ自身初めての音楽ドキュメンタリーだ。


©Takashi Homma New Documentary

<監督:ホンマタカシ>

1962年、東京都生れ。写真家。東京造形大学大学院客員教授。1999年『東京郊外』(光琳社出版)で第24回木村伊兵衛写真賞受賞。2011年から2012年にかけて大規模個展「ニュー・ドキュメンタリー」が国内3ヵ所を巡回。『The Narcissistic City』(MACK)、『A Song for Windows』(LIBRARYMAN)ほか写真集多数。著書に『ホンマタカシの換骨奪胎―やってみてわかった!最新映像リテラシー入門―』(新潮社)、『たのしい写真 よい子のための写真教室』、『たのしい写真3 ワークショップ篇』(平凡社)など。

公開概要
『アヤクーチョの唱と秩父の山』
7月27日(土)、7月28日(日)アップリンク吉祥寺にて2日間限定ライブ&トーク付き上映
日時
7月27日(土)、7月28日(日)
スケジュール
16:50 開場
17:00 トーク 登壇:ホンマタカシ ※ゲストは決まり次第お知らせいたします。
17:30 上映スタート
18:30 主演イルマ・オスノによるパフォーマンスLIVE(18:50終了)
場所
アップリンク吉祥寺(武蔵野市吉祥寺本町1丁目5-1パルコ地下2階)
JR中央線、京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩2分
料金
一般1900円、学生1500円、UPLINK会員1700円
映画情報
『アヤクーチョの唱と秩父の山』
監督
ホンマタカシ
出演
イルマ・オスノ、笹久保伸、笹久保クシ、オトニエール・ハヤンチーラ、カルロス・ファルコニー
制作
between the books

©Takashi Homma New Documentary

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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