拳銃を手に入れたことをきっかけに3人は現実を向き合う…


©2019映画「タロウのバカ」製作委員会

 
『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』など、大森立嗣監督のオリジナル脚本による最新作『タロウのバカ』が9月6日(金)より、テアトル新宿ほかにて公開される。YOSHI、菅田将暉、仲野太賀が演じる、タロウ、エージ、スギオの3人の刹那的な光と、自らの抱える闇を象徴するような劇中画像がこの度公開された。
思春期まっただ中を生きる主人公タロウ(YOSHI)には名前がない。彼は「名前がない奴はタロウだ」という理由でそう呼ばれているだけで、戸籍すらなく、一度も学校に通ったこともない。そんな“何者でもない”存在のタロウは偶然出会った“エージ”(菅田将暉)、“スギオ”(仲野太賀)という高校生の仲間たちとともに、ただ奔放に自由な日々を過ごしていたが、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、それまで目を背けていた現実に3人それぞれが向き合うことを余儀なくされる


©2019映画「タロウのバカ」製作委員会

 
この度公開されたのは3人の人生を変えるきっかけとなる“一丁の拳銃”を手にタロウとふざけあうエージや、復讐のために敵対する半グレ集団の吉岡(奥野瑛太)を急襲するシーンなど。理屈を超えた青春時代独特の絆で結ばれた3人の刹那的なきらめきと同時に、抱える闇を象徴するようなシーンばかりだ。
全編が寓話のようでいて、まるで今の日本社会の理不尽さを取り込むように、フィクションであることを忘れるほどの生々しいリアリティとスリル溢れる映像世界を描き出した本作。大森立嗣監督が20年余り前から書き温めていた、オリジナル脚本による渾身の一作となっている。


©2019映画「タロウのバカ」製作委員会

 

映画情報
映画『タロウのバカ』
監督・脚本・編集
大森立嗣
音楽
大友良英
出演
YOSHI 菅田将暉 仲野太賀
奥野瑛太 植田紗々 豊田エリー 國村隼
公式サイト

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※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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