恵まれた美しさを持つ女優と、醜悪な容姿を持つ女優の欲望と嫉妬


©2018 映画「累」製作委員会 ©松浦だるま/講談社

 
「まれ」の土屋太鳳、「べっぴんさん」の芳根京子という、いずれもNHK連続テレビ小説の主役を務めた女優のダブル主演で、松浦だるまのコミックを実写映画化。
キスをするとお互いの顔が入れ替わるという役柄の土屋と芳根は、お互いの芝居についてメモを交換し合い、複雑な役柄を2人で作り上げたという。そんな彼女たちの鬼気迫る演技対決は見応え十分。
さらに、劇中では2つの舞台劇、「かもめ」と「サロメ」が演じられ、それぞれのバックステージが描かれるほか、実際に舞台で活躍する俳優たちが顔を見せているのも興味深い。

<ストーリー>

今は亡き伝説の女優、淵透世を母親に持ち、天才的演技力がありながら幼いころから自分の容姿に劣等感を抱いてきた累。そんな彼女の前に母親のことを知る元舞台演出家の羽生田が現われる。累は羽生田の紹介で舞台女優ニナと会うが、ニナは美しい容姿に恵まれながらも、女優として花開かずにいた。羽生田の提案で、2人は累の母親が残した、キスした相手の顔を奪えるという謎の口紅を使い、互いに顔を入れ替える決断をするが……。

番組情報
映画「累-かさね-」
7月6日(土)22:00~00:00
WOWOWシネマ[SS][字] キャスト
土屋太鳳 芳根京子 横山裕 筒井真理子 生田智子 村井國夫 檀れい 浅野忠信
監督
佐藤祐市
脚本
黒岩勉
音楽
菅野祐悟
番組サイト

©2018 映画「累」製作委員会 ©松浦だるま/講談社

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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