新型コロナウイルスの感染防止対策で、各球場で収容人数50%の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志がキーマンとなった選手を取り上げて、セ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<読売ジャイアンツ/菅野 智之/チーム成績:3勝2敗>
6日のDeNA戦で7回3失点の力投で今季13勝目を挙げた菅野智之。プロ入り通算100勝とともに、プロ野球史上初の開幕戦からの13連勝を達成した。4回はロペスにホームランを打たれ5回までに3失点を許したが、後続を抑えて、勝利投手となった。連勝がどこまで続くのか、今後も注目だろう。防御率も1.89と抜群の安定感を見せている。
<横浜DeNAベイスターズ/タイラー・オースティン/チーム成績:2勝3敗 ※1試合中止>
11日までの6試合では、22打数8安打で打率.364・4本塁打・7打点と絶好調のオースティン。トータルでも規定打席外ながら、打率.268・17本塁打・45打点という成績。注目は10日の阪神戦で、3回に先発のジョー・ガンケルから右翼席にソロ本塁打。5回にも左前適時安打、7回にも右前適時安打を放ち、この日5打数3安打3打点の猛打賞でチームの勝利に貢献した。今シーズンはケガで出遅れたが、ここに来て頼もしい助っ人の好調が続いている。これから見ごたえ充分の本塁打を量産してくれるだろう。
<阪神タイガース/大山 悠輔/チーム成績:3勝2敗1分け ※1試合中止>
10月5日から11日までの7試合で、22打数7安打で打率.318と好調の大山悠輔。開幕からのトータルの成績でも、25本塁打(リーグ1位)、68打点(リーグ4位)という成績。5日の巨人戦では同点で迎えた5回裏に、先発の桜井俊貴から2点本塁打を放って勝ち越しに成功。その後も追加点を重ねてチームを勝利に導いた。現在25号本塁打で岡本和真と並んでリーグトップ。本塁打王争いが面白くなってきた。
<広島東洋カープ/森下 暢仁/チーム成績:3勝2敗1分け>
昨年のドラフト1位、森下暢仁が10日ヤクルト戦で8勝目を挙げた。持ち味の直球を主体にスライダーもさえ、6回を4安打0失点に抑える素晴らしい投球。新人王へまた一歩近づいた投球だった。今シーズンここまでの成績は防御率2.28で8勝3敗。初めてのプロのシーズンで疲れが出るころ。投球自体は素晴らしい内容で申し分がないので、この先は体調管理が新人王へのカギになるだろう。
<東京ヤクルトスワローズ/村上 宗隆/チーム成績:1勝4敗 ※1試合中止>
ここ5試合で19打数4安打・1本塁打・4打点と調子を落としている村上宗隆。9日の広島戦では先発の床田寛樹から1回1死一二塁という場面で本塁打を放ち、これに勢いがついた打線が得点を重ね、勝利へのきっかけを作った。相手投手の厳しい攻めにあいながら、数字だけでは測れない存在感を見せている。今シーズンの成績は打率.317(リーグ4位)・21本塁打(リーグ3位)・70打点(リーグ2位)という成績。本塁打王、打点王も射程圏内だ。
<中日ドラゴンズ/勝野 昌慶/チーム成績:3勝1敗 ※4試合のみ>
昨シーズンはわずか3登板に終わった勝野昌慶が、6日のヤクルト戦で3勝目を挙げた。7回5安打無失点で、プロ初完封まであと一歩という内容だった。この試合で中日は再び3位に浮上。次の登板ではプロ初完封か、あるいは完投を期待したい。今シーズンの成績は防御率3.78で3勝4敗。プロ野球2年目23歳のこれからに期待したい。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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