PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志がセ・リーグを総括(10月25日終了時点)

 
PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志がキーマンとなった選手を取り上げて、セ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<読売ジャイアンツ/坂本 勇人/チーム成績:2勝3敗1分け>
ここ5試合で22打数8安打で打率.364・1本塁打・4打点と絶好調の坂本勇人。21日のヤクルト戦では4打数2安打・1本塁打・1打点という成績で、4回に石川雅規から先制の17号ソロ本塁打を放ち、高卒2年目から続いている13年連続のシーズン100安打を達成した。13年間、運動量の多いポジションの遊撃手でレギュラーを守り続け、大きなケガもなくプレーしている姿は、それだけでも充分な価値がある。
<横浜DeNAベイスターズ/ホセ・ロペス/チーム成績:2勝4敗 ※1試合中止>
24日の広島戦で初回に左前安打を放ったロペス。日米通算2000本安打を達成した。2013年にMLBのホワイトソックスから巨人に入団し、2015年に横浜に移籍。来日8年目でNPB通算995安打。MLBではマリナーズ、ロッキーズ、マーリンズなどを渡り歩き通算1005安打を放っている。勝負強く真摯な助っ人が新たな称号を手に入れた瞬間だった。今季は規定打席外ながら打率.251・8本塁打・32打点の好成績を残しているロペス。この勢いに乗って今後の活躍にも期待したい。
<阪神タイガース/青柳 晃洋/3勝3敗1分け ※1試合中止>
青柳晃洋投手が21日の広島戦に先発し、5回2/3を1安打に抑え7勝目を挙げた。打者21人に対して8奪三振と、ピンチらしいピンチはないほぼ完璧な投球で、これが8月27日以来の勝利となった。今シーズンの成績は防御率3.86、7勝8敗。アンダースローの投手は、ボールが良く見える左打者を苦手としているが、この日は左打者が踏み込めないように、インコースに攻めの投球を見せた。今後もこの投球ができれば、勝ち星も増えるだろう。
<広島東洋カープ/森下 暢仁/チーム成績:3勝3敗>
昨年のドラ1・森下暢仁投手が24日の横浜戦で9勝目を挙げた。9回を4安打無失点に抑え、与えた四球は2個とピンチらしいピンチはなく、ほぼ完璧な投球。今シーズンの成績も防御率2.04、9勝3敗と堂々たる成績。新人王へ向けプレッシャーのかかる試合で、この投球はお見事。直球、変化球ともに申し分のない切れ味とコントロールで相手打線を翻弄し得点を与えなかった。新人王のタイトルに向けて突き進んでいる姿には、エースの風格すら漂ってきた。
<東京ヤクルトスワローズ/石川 雅規/チーム成績:2勝3敗2分け ※1試合中止>
今シーズンは1勝7敗と大きく負け越している石川雅規投手が、21日の巨人戦に先発し2勝目を挙げた。与えた四球は2個とピンチらしいピンチはなく、ほぼ完璧な投球の完封勝利。今季未勝利だった巨人戦で通算173勝目を挙げた。あと27勝で200勝に到達し、名球会入りが決まる。40歳ベテランの巧みな投球術が光った一戦。まだまだ、やれるところを見せた試合だった。
<中日ドラゴンズ/大野 雄大/チーム成績:5勝1敗>
大野雄大投手が22日の横浜戦で10勝目を挙げた。今シーズン6度目の完封で、連続無失点45イニングは球団新記録。また、今シーズン完投数10も12球団ダントツの1位で、分業制が確立された現代野球において、昭和の大投手のような投げっぷりは見応えがある。今シーズンの成績は防御率1.79(リーグ1位)、10勝5敗、137奪三振(リーグ1位)と2冠も見えてきた。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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