強い女たち(女児含む)が大暴れ!悪を蹴散らすシスター・ハードボイルド・アクション、ここに開幕!

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ネオンきらめき、銃声轟き、毎夜、血の雨が降るクライム・シティ。サマンサ=サムはその街の暗殺組織に属する腕利きの殺し屋。あらゆる格闘技と銃火器の扱いに通じたトップ・アサシンだ。だが、あるミッションをめぐり、サムは究極の選択を迫られる。8歳の少女エミリーの命と組織への忠誠心、どちらを取るか問われたサムは、組織を裏切り、少女と共に夜の街を駆け抜ける。幼き日、やはり殺し屋だった母に捨てられたサムにとって、頼る者なき無力な少女は、かつての自分のように思われたのだ。殺到する殺し屋たちを次々と血祭りに上げていくさなか、サムは思いがけず母親スカーレットと再会し、共に深夜の「図書館」に飛び込んだ。その場所は犯罪者御用達の武器庫で、かつての母の同志であり、名うての殺し屋だった3人の女性図書館員が運営する聖域だった。女たちの知恵と力を結集し、サムとエミリーは悪の組織への反撃を開始する!

この映画の見どころは、なんといってもアクションシーンだ。迫力の銃撃戦、血みどろの殴り合い、派手なカーチェイス、などなど…。特に図書館のシーンでは、強い女たちが様々な武器を手に敵を沈めていく。ただ、女たちは最強のサイボーグではない。苦戦を強いられる場面も多々存在する。そのピンチをどう乗り越えていくのかハラハラしっぱなしである。爽快とは言えないが、手に汗握る熱い展開が待ち受けている。巨大なセットである図書館は、中世ヨーロッパを彷彿とさせる厳かな雰囲気のある場所だ。その作りこみも一緒に見てほしい。
サムが一人で三人の敵を相手に戦うシーンは、日常で見かけるありとあらゆるものが武器となり防具となる。ボウリングの球を使って戦う、と言われるとなんとなく想像がつくが、可愛らしいパンダ型のキャリーケースも悪漢を倒す武器になる、と言われてもどういう状況なのかさっぱり想像がつかないと思う。ここはぜひ、劇場で正解を確かめてほしい。明日からキャリーケースを見る目が変わる!…かもしれない。
本作はハードなアクションだけではない。ちょこちょこ挟まれるギャグもクスッと笑える。三人の殺し屋が出てくるシーンはとてもテンポが良く、思わず吹き出してしまう。さらにサムが着ているカットソーの絵柄は、日本人なら「!?」と前のめりになってしまうだろう。そちらに意識を割いて本編の内容が入ってこない、なんてことにならないよう注意が必要だ。

タイトルに「ミルクシェイク」と入っているが、内容は甘さひかえめ…むしろ無糖に近い。裏社会に生きながらも己の信念を貫くために戦う女たちの生きざまをその目で確認してほしい。
『ガンパウダー・ミルクシェイク』は3月18日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。

映画情報

監督・脚本:ナヴォット・パプシャド
出演:カレン・ギラン、レナ・ヘディ、カーラ・グギーノ、ミシェル・ヨー、アンジェラ・バセット、ポール・ジアマッティ

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