
「この物語をどう捉えるか、今私に問いかける」
江國香織、土井善晴、タサン志麻からコメント到着!
公開に先立ち、フランスにゆかりのある土井善晴さん、タサン志麻さん、人生のドラマを深く見つめる作家の江國香織さんよりコメントが到着。「複雑きわまりないことを、シンプルに描き切る知性」、「日常には現れることもない無意識の自己と出会う映画だ」など称賛のコメントが続出しました。
著名人コメント(順不同)
「家族の難しさ友情の難しさ、老いを受け容れることの難しさ、
愛することの難しさ生きることの難しさ、許すことの難しさーー。
複雑きわまりないことを、シンプルに描き切る知性。」
―作家 江國香織
「聖霊が住む森のきのこは喜びも深い悲しみも与え
愛は罪を冒し、罪は愛を生む
自分さえわからない揺るがぬ意思に自分は動かされているのかもしれない
C’est la vie どうにもならぬ人生こそが美しい
日常には現れることもない無意識の自己と出会う映画だ」
―料理研究家 土井善晴
「穏やかな田舎暮らしの美しさを背景に
胸をギュッと掴まれるような恐ろしさと悲しみが押し寄せる
愛、友情、未解決の結末が、この物語をどう捉えるか、今私に問いかける」
―家政婦 タサン志麻

ブルゴーニュの散歩道、孫と一緒に過ごす幸せな時間を映し出す本編映像・新場面写真解禁
この度解禁となった本編映像では、丁寧な田舎暮らしをしているミシェルの元にバカンスで孫ルカが訪れる仲睦まじい散歩シーンが優しく映し出される。フランス・ブルゴーニュの森の中をのんびり散歩する中で、田舎での暮らしを「退屈しない?」とルカは聞くが、「ちっとも。自然の中で暮らしたい。川や木に囲まれて鳥のさえずりを聴く。パリよりずっといい」と満足げに答えるミシェル。彼女のパリでの生活には、ルカの母親であり自身の娘であるヴァレリーが許すことのできない過去が隠されていた。その真相を知らずに秋に染まった美しい街を平和に見下ろす二人。しかし、穏やかな時間に突然悲劇は訪れるのだった。この悲劇の原因とは一体何なのか、ヴァレリーが嫌うミシェルの過去とは、ぜひ劇場で確かめていただきたい。
併せて解禁となった新場面写真では、美しく広がる庭の手入れをするミシェルと、愛する孫と手をつなぎ秋色に染まった道を散歩する二人が切り取られている。
人生終盤を迎える不安や寂しさではなく、「死ぬまで自分らしく生きる」という人間の強さや逞しさを描く、自然豊かなフランス・ブルゴーニュの秋を舞台にした人生ドラマ『秋が来るとき』は5月30日(金)より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
2024年サン・セバスティアン国際映画祭にて脚本・助演俳優賞を受賞、第50回セザール賞では主演女優賞・新星男優賞にノミネート、第30回リュミエール賞では、脚本賞、監督賞、主演女優賞、有望男優賞にノミネートされ、横浜フランス映画祭2025の先行上映で絶賛されたフランソワ・オゾン監督最新作『秋が来るとき』
『焼け石に水』『8人の女たち』『スイミング・プール』など、カンヌ、ベルリン映画祭の常連、フランス映画の巨匠フランソワ・オゾンの新作は、自然豊かなフランス・ブルゴーニュの秋を舞台にした人生ドラマ。主人公ミシェルを演じたのは、映画、舞台でも活躍するベテラン女優エレーヌ・ヴァンサン。その親友役に、ジョジアーヌ・バラスコ。その息子役にサン・セバスティアン国際映画祭で助演俳優賞を受賞したピエール・ロタン。日本でも大ヒットを記録した『スイミング・プール』のリュディヴィ−ヌ・サニエも2003年以来、約22年ぶりに出演。新旧のオゾン・ファミリーが一堂に会し、濃厚な人生ドラマに仕上がっている。
ミシェルは自然豊かで静かな田舎での一人暮らし。休暇で訪れる孫と会うことを楽しみに、家庭菜園で採れたにんじんをスープにし、デザートは自作のケーキ、そして秋の気配が色づく森の中を親友とおしゃべりしながら散歩する。後ろめたい過去を抱えつつも80歳の女性ミシェルが人生の最後を自分のため、家族のため、友人のため、ある秘密を受け入れる。美しいブルゴーニュの景観の中、人生の秋から冬を迎える女性のドラマを繊細に、時にドラマティックに描き出す。最後の人生を生き抜くために必要なのは、愛と抱擁、ちょっとした秘密――。サスペンス的な要素も垣間見える本作は、初期のオゾンの作風を彷彿させ、成熟した大人や映画ファンに静かな感動をもたらすだろう。
- STORY
- 本作の主人公は、80歳のミシェル。パリでの生活を終え、人生の秋から冬に変わる時期を自然豊かなブルゴーニュの田舎で一人暮らしをしている。秋の休暇を利用して訪れた娘と孫に彼女が振る舞ったキノコ料理が引き金で、それぞれの過去が浮き彫りになっていく。人生の最後を豊かに過ごすために、ミシェルはある秘密を守り抜く決意をするー。
- 作品情報
- 秋が来るとき
監督・脚本:フランソワ・オゾン 『すべてうまくいきますように』『わたしがやりました』
共同脚本:フィリップ・ピアッツォ
出演:エレーヌ・ヴァンサン『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
ジョジアン・バラスコ『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
リュディヴィーヌ・サニエ『スイミング・プール』
ピエール・ロタン『12日の殺人』
配給:ロングライド、マーチ
原題:Quand vient l’automne
日本語字幕:丸山垂穂
ⓒ 2024 – FOZ – FRANCE 2 CINEMA – PLAYTIME≫ロングライド公式サイト
2024年|フランス|フランス語|103分|ビスタ|カラー|5.1ch