
読売テレビが主催する、芸歴10年目以内の関西若手漫才師を対象とした賞レース『ytv漫才新人賞』。年3回にわたって事前ROUNDを行い、各ROUNDの上位2組と、ROUND1~3の敗者の中から最高点を獲得した敗者復活枠の1組を加えた合計7組が、年度末の決定戦で第15代王者の座を争う。
その「ROUND2」となる今回は、タイムキーパー、ボニーボニー、愛凛冴、生姜猫、三遊間、マーティー、ぎょうぶ、マーメイド、天ロクの丘、例えば炎、タチマチ、オニイチャン(出場順)の12組が激突する。ROUND2のMCは、ytv漫才新人賞3代目王者の藤崎マーケット。また漫才のおもしろさを視聴者目線で紐解き言葉にする「言語化ゲスト」として、フリーアナウンサーの藤井貴彦が登場する。審査員は、お~い!久馬(ザ・プラン9)、佐藤哲夫(パンクブーブー)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、文田大介(囲碁将棋)の一流漫才師4人が務める。果たして、第15代王者を決める「ytv漫才新人賞決定戦」への切符を勝ち取るのは誰か、注目したい。

厳しい事前審査をくぐり抜けたROUND2の出場者は、タイムキーパー、ボニーボニー、愛凛冴、生姜猫、三遊間、マーティー、ぎょうぶ、マーメイド、天ロクの丘、例えば炎、タチマチ、オニイチャン(出場順)の12組。今年度がラストイヤーとなる10年目のコンビはボニーボニー、愛凛冴、タチマチの3組である。そして、3年目のトリオ・生姜猫が事前ROUNDに初出場!さらに、昨年度の決定戦経験者であるマーティー、マーメイドも出場しており、まさに群雄割拠の様相となるだろう。
各組のネタ時間は3分で、お~い!久馬(ザ・プラン9)、佐藤哲夫(パンクブーブー)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、文田大介(囲碁将棋)の4人の審査員が、それぞれ100点満点、計400点満点の採点で順位を決定する。
文田は「賞レースでかけたネタって、そのあとやらなくなる事が多い。もし今日やって使わなくなったネタがあれば買い取っていこうと思いますので、点数と値段を付けます」と宣言!?
一方、佐藤はこの賞について「年間を通してなので、今回だけうまくハマったなっていうだけじゃなく、本当の実力が試されると思いますので、普段やってきた力がもろに出るんじゃないかなと思います」との見解を示した。
また、今年度から新設された「言語化ゲスト」として、「news zero」でおなじみのフリーアナウンサー・藤井貴彦を迎え、お笑いのプロである審査員とはまた違った“視聴者目線”でネタの面白さを言語化する。実は、お笑いはこれまであまり見たことがないという藤井。「この距離で漫才を見るのは初めてですので、どのようなパフォーマンスがここに届いてくるのか、高い位置からで大変恐縮ではございますが、楽しみにしたいと思います」とキャスターさながらに抱負を述べると、その口調に田崎とトキは「かたい!」「カチカチや!」とツッコみ、会場は早速笑いに包まれ、ニュース番組で数々の名言を生み出す“言葉のスペシャリスト”が新鋭のネタをどのように噛み砕き、どう言語化するのか注目したい。
漫才ではしゃべりで圧倒する熱のこもったネタや、独自の世界観に観客を引き込むネタなど、各組の持ち味が存分に発揮され、審査員からは「重たい空気を変えた」「新しいフェーズの漫才」など高い評価が相次いだ。また、漫才を買い取ると宣言していた文田はある漫才を「本当に欲しい。最高」と絶賛し、ある漫才師のネタに高値を付ける。
一方、藤井は気になったネタを“言語化”。いつものニュース口調でネタを振り返り、「笑いの堤防」「地球の心理」などといったワードを散りばめながら漫才を分析していく。
そして審査結果発表後、佐藤は「通過した2組は間違いなく面白かったんですが、それぞれにみどころがあって…通過されなかった皆さんもすごいパワーがあったので、今後がまた楽しみになりました」。久馬も「高レベルで、上位のどこがいってもおかしくなかった」と振り返り、ハイレベルな接戦で難しい審査になったことを明かした。また、言語化ゲスト・藤井は「皆さん、笑いというのを言葉や表情で作り上げますが、パワーワードにたどり着くまでの過程が本当に面白かった。」と言葉のプロならではの見方で出場者の健闘を称えた。
果たしてこの激闘を制し、「ytv漫才新人賞決定戦」に駒を進めるのはどの2組なのか、楽しみだ。

※写真は左上から、タイムキーパー、ボニーボニー、愛凛冴、生姜猫、三遊間、マーティー、ぎょうぶ、マーメイド、天ロクの丘、例えば炎、タチマチ、オニイチャン(出場順)
ROUND2 MC・藤崎マーケット、言語化ゲスト・藤井貴彦 大会終了後のコメント
藤崎マーケット・田崎佑一
審査員の皆さんも言ってたんですが、結構拮抗していたというか。みんな良いところもあって、本当に審査員泣かせで難しかったですよね。「僕が審査員やったら…」と思いながら見させてもらってたんですけど、ほんまに「どうしよう?」ってなりました。やっぱりそれだけみんな真剣勝負で仕上げてきてるんだという裏付けやなと思いました。
「言語化ゲスト」の藤井さんは、やっぱり秀逸でしたね。僕らは舞台の端から客席の方を向いて座っていたので、審査員の方や藤井さんが漫才を見てる姿も見れるんですよ。藤井さんは、目は漫才師から離さへんけど、手元でメモを走らせてる。初めてちゃうやろと思いました(笑)。出場者みんなのネタもすごかったんですけど、藤井さんに、前回のふくらPさんとはまた違った切り口でネタを言語化していただいたので、そちらも今回の醍醐味ですし、大注目でございます。
藤崎マーケット・トキ
若手芸人のしゃべくりのレベルが上がっているような気がします。漫才という競技がどんどん鋭くなってきているような。昔はもっとおバカな、何も考えてないようなネタばっかりやったんですけど、とんでもないところまで来てしまったなという感じがします。漫才の大会って決勝からスタートというのが多いですが、予選から見られるのはこの「ytv漫才新人賞」だけで、事前ROUNDで負けてきた芸人がいかに手を変え品を変え、漫才のスタイルまで変えてきて、どうやって勝ち上がるのかっていう模索が楽しかったりする。そういうのもこの大会のいいところですし、そのあたりもぜひ見てほしいなと思います。ゲストの藤井さんにはネタを言語化してもらいましたが、ツッコミの導入部分をしゃべるだけでこんな笑いになるんだという。やはり間とタイミングによって笑いって作れるんだと、僕もすごい勉強になりました。
藤井貴彦
「言語化ゲスト」の話があったときは、間違いだろうと思ってました。 私じゃない人のことを想像してオファーをくれてるんじゃないかなと思ったんですけど、でも素人だからこそ分析できる仕組みがあると思いましたので、それをできるだけ皆さんにお伝えできるようにと。でも本当に、今年やった仕事の中で一番疲れました。もうヘロヘロです(笑)。
私は点数をつけることはなかったんですけども、隣で4人の審査員の方が本当に頭を悩ませて、もしかすると1位2位になっていない人たちの未来も変えてしまうんじゃないかっていう思いが点数をつけるときに溢れていたので、真剣勝負なんだなということがよくわかりました。漫才っていうのは設備投資のいらないエンターテインメント。それを若い皆さんが一生懸命極めようとしているのが、ほぼ文化に向かっているんだと感じましたね。
今回は、東京では見ることができないコンビ、トリオがいっぱい出てきたんですけど、もう一線でイケてるんじゃないのっていう人がどんどん出てくるので、大阪の底力、分厚さも感じました。皆さん初めてしゃべったかのようにネタを披露されてますけれども、その裏側にはもう何週間、何か月と積み上げてきた努力があるはずです。その結晶がパワーワードとなってこの舞台で発揮されていきますので、各コンビ、トリオのパワーワードを見つけるために、ぜひ見ていただきたいなと思います。
- 番組概要
- 『第15回ytv漫才新人賞 ROUND2』
[放送日時] 2025年11月16日(日)午後4時00分~5時30分 [出演者] MC 藤崎マーケット(田崎佑一、トキ) 言語化ゲスト 藤井貴彦 審査員 お~い!久馬(ザ・プラン9)
佐藤哲夫(パンクブーブー)
久保田かずのぶ(とろサーモン)
文田大介(囲碁将棋)出演(出場順) タイムキーパー
ボニーボニー
愛凛冴
生姜猫
三遊間
マーティー
ぎょうぶ
マーメイド
天ロクの丘
例えば炎
タチマチ
オニイチャン









