拳銃を手に入れたことで3人の少年の人生は動いていく
©2019映画「タロウのバカ」製作委員会
『日日是好日』『セトウツミ』『さよなら渓谷』などの大森立嗣監督のオリジナル脚本による最新作『タロウのバカ』が9月6日(金)よりテアトル新宿ほかにて公開される。本作の第3弾ビジュアルとなるメインビジュアルと本予告が解禁となった。
本予告は、YOSHI、菅田将暉、仲野太賀が演じる、タロウ、エージ、スギオ の3人の少年が10代という、一瞬にも永遠にも感じる特殊な時間をもがきながら疾走する姿が映し出されている。
タロウ(YOSHI)は生まれてから一度も学校に通ったことがない。母親の恵子(豊田エリー)は滅多に自宅のマンションに帰ってこなくて、いつもひとりぼっちのタロウは、都心と郊外の中間にぽっかりと空いたような川沿いの町を野生動物のようにうろついている。そんなタロウに高校生のエージ(菅田将暉)とスギオ(仲野太賀)という仲間ができて、タロウの人生が動き始める。
エージは柔道のスポーツ推薦で今の高校に進学したが、膝を壊して柔道部の顧問の教師から「社会のすみっこで生きてけ!」と罵られている。そして将来のことがどうでもよくなり自暴自棄になっていくエージ。
ごく普通の中流家庭で育ったスギオは、同級生の洋子(植田紗々)に一方的に想いを寄せている。ただ、彼女から相手にされず、自身のふがいなさにも苛立ってもがく。ネットで出会った男たちに体を売っている洋子に対して「売りなんか やめろよ!」と怒声を浴びせる場面も印象的だ。
そんな、社会からはじきだされた3人の少年は、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、それまで目を背けていた厳しい現実と向き合うことに…。
メインビジュアルは、第1弾ティザービジュアルの覆面を外した3人の姿が写し出されている。タロウの手にはピストル、エージは金属棒を振り上げていて、ただならぬ緊張感と何かが起こりそうな空気感をまとうビジュアルだ。キャッチコピーは本予告のラストにも提示された「3人が世界のすべてだった。」
刹那的に生きる3人の少年の過激で独創的な青春映画が期待できる。
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- 映画『タロウのバカ』
9月6日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー
©2019映画「タロウのバカ」製作委員会
ストーリー
主人公の少年タロウには名前がない。戸籍すらなく、一度も学校に通ったことがない。そんな“何者でもない”タロウには、エージ、スギオという高校生の仲間がいる。エージ、スギオはそれぞれやるせない悩みを抱えているが、なぜかタロウとつるんでいるときは心を解き放たれる。大きな川が流れ、頭上を高速道路が走り、空虚なほどだだっ広い町を、3人はあてどなく走り回り、その奔放な日々に自由を感じている。しかし、偶然にも一丁の拳銃を手に入れたことをきっかけに、彼らはそれまで目を背けていた過酷な現実に向き合うこととなる…。
監督・脚本・編集
大森立嗣
音楽
大友良英
出演
YOSHI 菅田将暉 仲野太賀 奥野瑛太 豊田エリー 植田紗々 國村隼
©2019映画「タロウのバカ」製作委員会
- この記事を書いた人
- 栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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