原作はリドリー・スコットの米ドラマ


写真:ウィルメディア編集部

 
 TBSを代表するドラマ枠『日曜劇場』で、歴代最高の平均視聴率32.3%を記録した『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』以来、19年ぶりに常盤貴子が主演をつとめることでも話題となっている新ドラマ『グッドワイフ』。
 常盤が演じるのは、かつて優秀な若手弁護士として活躍していたが、出産を機に引退して普通の専業主婦として過ごしていた蓮見杏子。そこへエリート検事だった夫の裏切りと逮捕という最悪な出来事が起こり、16年ぶりに弁護士として復職。悪戦苦闘しながら、弁護士として、人として成長していくという“リーガルヒューマンエンタテイメント”となっています。
 今作は、リドリー・スコットが製作総指揮を務め、全米を中心に7シーズン放送されたドラマ『The Good Wife』が原作。法廷ドラマを中心にしながら政治と家庭の両面を鋭く描き、テレビ版のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞やゴールデングローブ賞を多数受賞。そのリアリティあふれるドラマと劇的な展開が話題となり、韓国やロシアでもリメイクされています。
 日本版『グッドワイフ』は、基本的なキャラクター設定は踏襲しつつ、結末などはオリジナルな展開。世界中のドラマファンが注目する一作となっていますが、1月13日の初回放送を前に、第1話のプレミアム試写会とキャストによる舞台挨拶が行われました。

第1話は25分拡大スペシャル!


写真:ウィルメディア編集部

 
 第1話は、夫のスキャンダルの真相も明らかにならない中、子どもたちを守るために16年ぶりに復職を決意した杏子が、司法修習生時代の同期・多田(小泉孝太郎)の助けで、神山佳恵(賀来千香子)が共同代表をつとめる法律事務所に仮採用されるところからはじまります。一方、杏子の夫の壮一郎(唐沢寿明)は汚職疑惑で収監されており、東京地検特捜部長の脇坂 (吉田鋼太郎)や、壮一郎の部下だった特捜部員・佐々木 (滝藤賢一)たちに執拗な取り調べを受けている。壮一郎は顧問弁護士の林(博多華丸)を通じて策を講じている様子もあり、その思惑や事件の真相は判明しないまま。
 杏子はネットニュースによる名誉毀損事件を担当し、優秀なパラリーガルの円香(水原希子)や、杏子のライバル的存在の朝飛(北村匠海)らと共に弁護士の仕事に取り組んでいきます。
 壮一郎の汚職疑惑などの謎を縦軸に、杏子が担当する事件がテンポよく展開、そして徐々に明らかになっていく人間関係…。日曜劇場らしさあふれる、完成度の高いリーガルドラマとなっています。

19年ぶりに日曜劇場に復帰した常盤貴子

 舞台挨拶には常盤貴子、唐沢寿明、小泉孝太郎、水原希子、北村匠海、滝藤賢一、賀来千香子、吉田鋼太郎が出席。まずマイクを取った常盤は「私がやらせていただいている杏子のセリフで『弁護士としては16年のブランクがあるけど、その間、家事も育児もやってきた。それが無駄になっているとは思わない』というのがあるんですけど、私も日曜劇場に19年のブランクがありまして…。でも私なりに一生懸命にやってきた仕事の数々を踏まえていまここに立てているのかなって思います」と感慨深そうに挨拶しました。
 杏子の上司役となる賀来千香子は「杏子さんに非常に厳しくあたる役なんですけど、これだけの弁護士事務所を束ねるだけの経営者なので、有能であり、かっこよく、そしてどこかキュートな面を出せればと思います」と役への決意を語りました。
小泉孝太郎は「ほんとに日曜劇場なのかと思うくらい撮影がスムーズでとても穏やかな現場です」と笑顔で語り、「僕は弁護士チームとして、常盤さん、賀来さん、水原さん、北村さんと撮影してるんですけど、現場に行くのが楽しみで仕方がない」とコメント。水原希子も「私が演じる円香は、とにかくミステリアスな役どころで、監督から「全員に心を閉ざしてね」っていわれてるんですけど、私自身はとにかくテンションが高くて明るいので「閉ざす」ということが難しくて…」と役柄の難しさに直面しつつも「とてもいいチームワークで毎日楽しくやってます」と語りました。
 北村匠海も「すごくチャーミングで野心があるかわいらしい役なので、ぶつかっていきたいと思います」と決意を新たにしました。

唐沢寿明、滝藤賢一、吉田鋼太郎はギスギス!?

 この「弁護士チーム」に対して、羨ましそうにしているのが男臭くてアダルトな香りが漂う「検事チーム」。滝藤賢一は「弁護士チームがとても楽しそうで…。検察チームはとてもギスギスしています」と苦笑い。吉田鋼太郎は「唐沢くんが演じる壮一郎をひたすら追い詰めるという役です。滝藤さんのいうように現場はギスギスしてて、口数も少ないです。その沈黙に耐えられなくて、カットがかかると『ガチョーン』とか言っております」と笑わせました。
 唐沢寿明は「ギスギスしてるので、役としてもですけど、一刻も早く常盤ちゃんがいる家に帰りたいという想いでいっぱいです」と笑わせ、「でも内容的には間違いない。ホントに面白い作品になっています」と締めました。
 常盤貴子が最後に「杏子は贈収賄と不倫というふたつのスキャンダに襲われ、どっちかひとつでも許すことができるのかという選択を迫られる。女性のみなさんは、自分だったらどうするのかなということも考えながらみてもらえれば」とコメント、「明日が楽しみになるような作品だと思います。特に、毎回ドラマの終盤でBUMP OF CHIKENの主題歌『Aurora』が流れはじめると本当に爽快な展開になるので、家族みんなで楽しんでもらえると思います」とメッセージを送りました。
 本作は脚本や演出にも女性スタッフが関わり、女性目線にもこだわっている模様。最終回まで目が離せないドラマの仕上がりに期待が高まります。

ドラマ概要
タイトル
日曜劇場『グッドワイフ』
放送日時
TBS系 日曜21時~21時54分 (2019年1月スタート ※初回25分拡大)
出演者
常盤貴子/小泉孝太郎/水原希子/北村匠海/滝藤賢一/博多華丸/賀来千香子/吉田鋼太郎/唐沢寿明
主題歌
BUMP OF CHICKEN「Aurora」(TOY’S FACTORY)
作詞・作曲:藤原基央
編曲:BUMP OF CHICKEN & MOR
番組公式ホームページ
 

 

「グッドワイフ」スペシャルロング予告動画(TBS 公式 YouTube)

 

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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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