映画『賭ケグルイ』(5月公開予定)や『超・少年探偵団NEO-Beginning-』(今年公開予定)、FOD配信ドラマ「高嶺と花」(3月18日から配信)など、出演作品がめじろ押しの高杉真宙が歯科技工士役に初挑戦! 第35回ホリプロタレントスカウトキャラバンオーディション2010でグランプリを受賞後、映画やドラマ、バラエティーなどで活躍している安田聖愛がヒロインの新人歯科衛生士役で共演している。歯科医療の現場をテーマに、若者たちの成長を描いた心温まる青春映画。劇中で幼馴染の二人、大地と真夏を演じている高杉と安田のスペシャル対談をお届け。役への思いや“デートシーン”の裏話など、貴重なエピソードを語ってもらいました。

高杉「黙々と何か作業するのが単純に楽しかった」
安田「真夏はびっくりするぐらい真っすぐな子」

 
Q.脚本を読んだ感想は?
高杉 最初に、自分が演じる歯科技工士というのは、どんな職業なんだろうって思いました。何をするのか分からなかったし、専門用語も出てくる。疑問に感じたことを一つずつ調べながら読んでいきました。端的に言うと“歯を大切にする”ということを伝えたい作品。でも、それだけではなくて、家族の話や恋愛などテーマが豊富にあって、これは世代を問わずいろんな方に楽しんでいただけるんじゃないかなと感じました。
安田 姉が歯科衛生士なので、私にとってあまり遠い存在の職業ではなかったんです。姉の職業を演じるというワクワク感のようなものがあったので、歯科衛生士の仕事ってこんな感じなんだって思いながら読みました。

 
Q.お姉さんからアドバイスされたことは?
安田 アドバイスというものではなくて、姉の友人である歯科衛生士の方たちにインタビューをしたんです。その時に、新人時代の失敗や仕事をしていてうれしかった話などを聞いて、真夏というキャラクターに擦り合わせていきました。
Q.歯科技工士としての役作りは?
高杉 いくつかもらった動画を家で見たり、ネットで調べたりして、あとは現場でひたすら練習。大地にとっては慣れていることなので、器具の使い方やこの作業にどんな意味があるのかを聞いて、少しでも自然に動けるよう心掛けました。

 
Q.入れ歯を作るシーンなどの手つきは様になっていました。
高杉 単純に楽しかったんです(笑)。黙々と何か作業することが苦じゃないというか、嫌いではないので休み時間もずっとやっていました。男の子は割と好きな作業かもしれません。プラモデルを作っているようなイメージですね。
Q.自身が演じた役については、どんな風に捉えていますか?
安田 真夏は、こんな子って本当にいるの?ってびっくりするぐらい真っすぐなんです。すごく明るくて、すごくドジなところがあって(笑)。全体的に私とかけ離れている部分が多かったです。私の中には、真夏のような明るさがないので…。少しだけ、自分に寄せていった部分があります。
高杉 大地に関して言うと、父親との関係性が常に1本の軸としてありました。自分のことを認めない父親を見返したいという思いが強くて、自信満々でちょっと高飛車なところがある。だからこそ、人のことを思いやることができなくて仕事で失敗したり、お祖母ちゃんの思いに気付いてあげることができなかったりして。そういう大地の思いや心情が脚本に分かりやすく書かれていたので、それを回収しながら役を作っていきました。

 
Q.演じる上で苦労した点は?
安田 私は、真夏のテンションを保つことが大変でした。
高杉 大地はテンションの面で苦労することはなかったですね。ただ、物語の流れを把握するのが大変でした。大地のいないところで話が進んでいたり、彼の心情も結構波が大きかったりしたので、1シーン、1シーンしっかりと確認しながら演じていました。
Q.大地と真夏は幼馴染ですが、恋心もチラチラ見え隠れしていますね?
高杉 大地としては、最初は無関心だったのかなと。真夏の思いやりとか真っすぐなところに助けられていく中で、徐々に気持ちが動いていったような気がします。そういう意味で一番大きく変わったのは、二人で江ノ島に行ったシーンかもしれません。でも、あれは撮影初日だったっけ?
安田 うん、初めての撮影だった。何かぎこちなかったよね?(笑)
高杉 どんな風に映っているのか不安でしたけど、大地の気恥かしさと僕の思いはリンクするところがあったので、そんなに大きく外れてはいないのかなと。あの時点で、できるかぎりのことはやったつもりです。
安田 正直なところ、大地のことを好きになる真夏の気持ちが分からなくて…。真夏から見たら大地はすごく嫌な奴なんですよ(笑)。だから、何で好きになったんだろうって。それをずっと考えたまま、撮影を終えてしまったような気がします。
高杉 嘘でしょ?(笑)
安田 違うの、違うの。
高杉 あぁ、まだ続きがあるんだ(笑)。
安田 そう、続きがあるの(笑)。完成した作品を見て、たぶんここだろうなって自分なりに思ったのは、確かに最初の頃の大地は嫌な奴なんですけど、本当はどこかに思いやりがある人なのかなと。真夏はドジなところがあるけど、何となく察していた部分があったから、ずっと大地のことを気にかけていたし、好きになったんじゃないかなって。演じている時は気付きませんでしたけど(笑)。

 
Q.お二人は以前、バラエティー番組「痛快TVスカッとジャパン」で共演されていますけ
ど、改めて今回一緒に仕事をしたことで気付いた意外な素顔などはありましたか?
高杉 同い年で、高校の同級生でもあったので、もともと顔見知りだったんです。だから、
改めてと言われると難しいですね(笑)。
安田 そうだね(笑)。う~ん、どこだろう。あ、撮影中の話で言うと、無言で私の立ち位置を直してくれたことがあったんです。
高杉 そうだったっけ?
安田 その時は、たくさんの現場を経験されている方なので助けられているなと思いました。同い年だけど、頼れる先輩です。
Q.それは意識してやっていたんですか?
高杉 意識しているというか、いつもスタッフさんたちが撮りやすいものを僕らのできる範囲でやりたいなと思っていて。写真撮影の時は照明の位置を見て影になるところとならない部分を気にしたり、映像の時もどういう動きをしたら顔がちゃんと見えるのかなとか。いろいろ考えながらやるのが面白いんです。
安田 自分の気付かないところでも支えてもらっていたんだろうなって、撮影が終わった時に思いました。ありがとうございます(笑)。
高杉 こちらこそ、ありがとうございました(笑)。僕にはできないことなんですけど、スタッフさんたちとのコミュニケーションの取り方が上手いというか、すごくフレンドリーなんですよ。僕も話し掛けたいんですけど人見知りなので、あの距離感は羨ましいなと思いました。

 
Q.作品のタイトルにちなんで、何をしている時に“笑顔”になりますか?
高杉 今、一日の締めくくりにゲーム実況の動画を見ることにハマっているんです。大好きなゲーム実況の方がいて、その人の声を聴いたら笑顔になれますね。自分の中では日課になっていて、聴きながらそのまま寝落ちしていることが多いです(笑)。
安田 私は友達といる時が一番笑っていると思います。基本的に、休みの日はすごく仲良くなれた人としか会わないので、それが唯一の息抜き。友達と他愛のない話をしている時間は本当に楽しいです。
……ありがとうございました。

映画情報

映画『笑顔の向こうに』2月15日より全国のイオンシネマにて公開
配給:テンダープロ/プレシディオ
映画『笑顔の向こうに』公式サイト

あらすじ
確かな腕を持つ若手歯科技工士の大地は、新人歯科衛生士として東京郊外のデンタルクリニックで働き始めた幼馴染の真夏と再会。彼は、仕事の関係者から厚い信頼を受けていたが、実家の金沢で歯科技工所を営む父からは半人前扱いされ、義歯作りでも悩んでいた。真夏は、そんな大地のことを励まそうとするが、二人は些細なことで喧嘩してしまい…。
出演:高杉真宙、安田聖愛
辻本祐樹、西方凌、濱田英里、ayanonono、木村祐一、
池田鉄洋、佐藤藍子、聡太郎、阿部祐二、善知鳥いお、中村昌也、阿部桃子、大出俊、熊切あさ美
藤田朋子、丹古母鬼馬二、児島美ゆき、大平サブロー、中山秀征(特別出演)、秋吉久美子、松原智恵子
脚本:川崎龍太
監督:榎本二郎

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(C)公益社団法人日本歯科医師会
取材・文:小池貴之
 

※この記事はauテレビでも掲載されました。
http://sp.tvez.jp/(スマートフォン向けサイトです)
 
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