鉄道会社としては赤字でも、副業で稼ぐ銚子電鉄の真実
左から竹本勝紀社長/寺井広樹氏
銚子電鉄の竹本勝紀社長と「まずい棒」考案者の寺井広樹氏の共著本『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』の発売を記念した、トークイベント&サイン会が開催される。
本書で取り上げている、千葉県銚子市を走る銚子電鉄は、本業であるはずの鉄道事業では赤字続き。その代わり「副業」として手がけている「ぬれ煎餅」や「まずい棒」などの売り上げで糊口をしのいでいるのが現状だ。
食品製造販売事業への依存度は高く、今や同社の総売り上げの7割を占めるほど。銚子電鉄は信用調査会社では「鉄道会社」ではなく「米菓製造」として登録されている。
それでも働いている社員は皆、笑顔で悲壮感は皆無で、同社の竹本社長にいたっては自己紹介の際に「食品製造販売を手がけている銚子電鉄の社長です」「電車屋なのに自転車操業! 」と自虐ネタで笑いをとっているほど。
「売れるためならなんでもやる」という企業理念のもと、おそらく世界初であろう「お化け屋敷電車の運行」など、突飛なアイデアを次々と繰り出して成功に導いている。
7月4日(木)に開催されるイベントでは、著者の銚子電鉄の竹本勝紀社長、寺井広樹氏に加え、鉄道アイドルの小嶋みつみ氏をゲストに迎える。ほかでは聞けないトークショーが楽しめるはずだ。また、劇場公開映画の制作も決定し、銚子電鉄の生き残りを掛けた取り組み、まずい棒の誕生秘話や映画制作の舞台裏を明かすという。
<著者 竹本勝紀(たけもと・かつのり)>
1962(昭和37)年。千葉県木更津市生まれ。慶応義塾大学経済学部卒業。千葉県内の税理士事務所に勤務の後、平成21年に竹本税務会計事務所を開設。税理士として約500社に上るクライアント企業の税務申告のほか経営指導を行う。平成17年より銚子電気鉄道株式会社の顧問税理士となり、同20年社外取締役に就任、同24年12月代表取締役に就任。以来、約20名の社員と共に経営再建に向けて奔走を続けている。また、千葉科学大学非常勤講師として財政学、マーケティング論を担当している。
<著者 寺井広樹(てらい・ひろき)>
文筆家。同志社大学経済学部卒業。怪談の蒐集や超常現象の研究をライフワークとしている。『日野日出志 泣ける! 怪奇漫画集』(イカロス出版)、『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)など著書は50冊を超える。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。映画『電車を止めるな!』の原作・脚本を担当。2019年夏公開のドキュメンタリー映画『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』では監督を務める。
- イベント概要
- 『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』発売記念トークイベント&サイン会
開催日時
2019年7月4日(木)/19:00~21:00
開催場所
蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
〒150-0033 渋谷区猿楽町17-5
定員
70名
参加条件
代官山 蔦屋書店にて、以下対象商品のいずれかをご予約・ご購入頂いたお客様がご参加いただけます。
お申込み方法
(1)代官山 蔦屋書店 店頭(1号館1階 レジ)
(2)お電話 03-3770-2525(人文フロア)
(3)オンラインストア
対象商品
(1)書籍『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』(イカロス出版 1,620円/税込)+イベント参加券(880円/税込)のセット(2,500円/税込)
(2)イベント参加券(1,000円/税込)
注意事項
※参加券1枚につきお一人様がご参加いただけます。
※当日は参加券の番号に関係なく、お越しいただいた順でお好きな席にお座りいただきます。
※参加券の再発行はお断りさせていただきます。
※お客様のご都合による参加費の払い戻しはお受けできませんのでご了承ください。
※止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
※店内での撮影及び録音はご遠慮ください。
オンラインでのお申し込みはこちら
- 書籍詳細
- 『崖っぷち銚子電鉄 なんでもありの生存戦略』
1章 銚子電鉄のまずい歴史
2章 苦境は自虐ネタで笑い飛ばせ
3章 笑いに必要なのはエンタメだ
4章 心強くありがたい“銚電応援団”
5章 “救世主”まずい棒誕生秘話
6章 まずい棒は銚子電鉄を救えるか?
7章 英断!? 劇場公開映画の制作を決意!
8章 “グローカル”鉄道を目指して
著者
竹本勝紀、寺井広樹
発売日
2019年5月31日
定価
1,620円(税込)
出版社
イカロス出版
- この記事を書いた人
- 栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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