望月歩は桐谷健太や菅田将暉の何をお手本にしたのか!?

 
募金五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年・高月望来がSNSで自殺を宣言しところ、「五億円を返してから死ね」というメッセージが少年のもとへ届く。望来は家を出て五億円を返してから自由になるという旅に出る――。この主人公を演じる望月歩、ヒロインの山田杏奈、文晟豪(ムン・ソンホ)監督が舞台挨拶に登壇した。
満席の会場に現れた3人が挨拶を終えると、GYAOとアミューズがオーディションによりオリジナル映画を作るプロジェクト「NEW CINEMA PROJECT」でグランプリを受賞した本作を振り返っての心境を聞かれると、文監督は「商業映画の長編は初だけど、商業映画が出来ますようにとミサンガに願掛けしたのですが、まだ切れてないんですよ!」と足のミサンガを見せて笑いを誘った。
本作が初主演の望月は、現場で努力したことを聞かれると、「僕が今まで共演してきて、主役をされてきた人の佇まいを真似していこうと思っていました。『埋もれる』の桐谷健太さんや、『3年A組~今から皆さんは、人質です~」の菅田将暉さんとか。このお2人は現場ですごくワクワクされていて、だから今回は僕が一番この現場でワクワクしないとなと思って臨みました」と振り返った。

 
本作は先日行われたNYアジアン映画祭でスペシャル・メンションを受賞。ちょうど山田の主演作『ミスミソウ』も同じ賞を受賞していたとあって「同じ賞です。嬉しいです」と山田が笑顔を見せた。
一人二役という難しい役柄を演じきった山田だが、「初めて一人二役をやらせていただいて、最初は二役分大変かなと思ったのですが、楽しさが勝って二倍やれて得しました。二人とも魅力的な子なので、二人を違う方法で表現するのは楽しかった。二人が見た目がガラッと変わるわけではないので、観た人はどう思うかなと不安はありました。」と一人二役の難しさを語った。
今回、望月と山田の共演シーンは短く、現場でどうコミュニケーションをとっていたか聞かれると、望月は「お互い人見知りだな~と感じつつ、共通の友達の話題とかを必死に探して話しかけました。さっき楽屋でも3往復くらいで終わって僕が立ち去っちゃったので、今しゃべれてうれしい」と照れ、MCから「でも目は合ってないですもんね」と突っ込まれ、会場を笑いで包んだ。
最後に、文監督が「望月さんが出演できて良かったなと思ってくれるような作品になっていると思うので、皆にもそう思ってほしい」と語った。
山田は「初めて脚本を読んだ時に、本当に素敵な脚本で、皆の思いが詰まっていると感じました。皆さんと大事に大事に作った作品です。今日観て、届いたなと思った方は周りの皆さんにも薦めてほしいです」と本作の魅力をアピール。
望月は「前から主役という場に立ちたくて頑張ってきました。この日を迎えられたことが本当に嬉しいです。今日ご覧いただいた皆さんの顔を見て、良い反応をいただけていると思っているので、色んなところで広めてもらいたいです。僕自身、とても勇気をもらえる映画だと思っています。観ていただいた人の言葉が真実ですので、その言葉を広げてもらえると嬉しいです」と挨拶し、大盛況の中初日舞台挨拶は幕を閉じた。
公開記念トークショーは今月25日(木)まで開催が決定。以降も実施予定で、映画公式Twitterや公式サイトで発表していく予定だ。

映画情報
『五億円のじんせい』
7月20日(土)よりユーロスペース他にて全国順次公開


©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT

 
監督
文晟豪(ムン・ソンホ)
脚本
蛭田直美
出演
望月歩
山田杏奈 森岡龍 松尾諭 芦那すみれ 吉岡睦雄 兵頭功海 小林ひかり
水澤紳吾 諏訪太朗 江本純子 坂口涼太郎 / 平田満 西田尚美
主題歌
「みらい」ZAO

©2019 『五億円のじんせい』NEW CINEMA PROJECT

※この記事はauテレビでも掲載されました。
http://sp.tvez.jp/(スマートフォン向けサイトです)
この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
<ご案内>
各種試写会や取材のご依頼がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
このブログコーナーでご紹介させていただきます。

ログインする

詳細をお忘れですか?