“大人の青春”に胸が高鳴るロマンティック・ラブストーリー
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『アリスのままで』でアカデミー賞🄬主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーアが、『ナチュラルウーマン』で同賞の外国語映画賞を受賞したセバスティアン・レリオ監督の『グロリアの青春』に惚れ込みリメイクを熱望。そのラブコールを受け、レリオ監督自身がハリウッドの豪華キャストを迎えて生まれ変わらせたのが、本作『グロリア 永遠の青春』だ。
LAで暮らすグロリアは、離婚経験があって子育ても落ち着いたアラフィフ女性。昼はオフィスで忙しく働き、夜はクラブで踊るなど、自立した自由な生活を謳歌していた。同じくバツイチのアーノルドと出会い恋に落ちた二人は、年齢に縛られることもなく交際を始める。レジャー施設の経営者で詩的な彼は、新しいパートナーにぴったりだと感じていたグロリア。
しかしお互いの複雑な家庭事情から、思いもよらないトラブルが頻発する。喧嘩を繰り返しながらも一緒に居た二人だが、とうとうとんでもない出来事が発生し……。
印象的だったのは、映像の端々からグロリアの強さが伝わってくること。特にラストは、その強さが大爆発し、思わず大きな拍手を送りたくなるはずだ。「こんな風に生きていけたら」と憧れを抱いてしまう人も多いのではないだろうか。
グロリアの魅力はそれだけではない。一人の女性として、一人の母親として、一人の娘として……。グロリアの様々な姿が描かれていて、彼女のこれまでの人生をしっかりと感じ取ることが出来る。笑った顔、落ち込んだ顔、怒った顔、くるくると変わる表情も見ていて楽しい。男女問わず、元気をもらえる作品だ。
『グロリア 永遠の青春』は12月3日（金）よりkino cinéma横浜みなとみらい、kino cinéma立川髙島屋S.C.館、kino cinéma天神 ほか全国順次公開。
- 映画情報
『グロリア 永遠の青春』
監督
セバスティアン・レリオ出演
ジュリアン・ムーア、ジョン・タトゥーロ
