歌って笑って、強くなる!愛する人を戦地へ送り出した軍人の妻たちが結成した、合唱団の実話から生まれた物語。

© MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019

 
2009年、愛する人を戦況が激化するアフガニスタンへ見送り、その帰りを待ちながらイギリス軍基地で暮らす女性たちが、合唱団を結成した。悪い知らせが届かないことを祈ることしかできない毎日の中、互いに支え合い前向きに生きるために始めたこの活動はメディアにも取り上げられ、やがて全英中、そして世界各地へと広がるムーブメントとなった。
BBCの人気テレビ番組「The Choir」でも特集された“軍人の妻”合唱団の実話を、『フル・モンティ』のピーター・カッタネオ監督が映画化。合唱団結成を主導した二人の妻たちを、米アカデミー賞ノミネート英国アカデミー賞(BAFTA)受賞のクリスティン・スコット・トーマスと、BAFTAノミネート経験者のシャロン・ホーガンが熱演し、観るものをハッピーにする感動のハートフル・ストーリーが誕生した。

愛する人を戦地に送り出し、最悪の知らせが届くことを恐れながらイギリス軍基地に暮らす軍人の妻たち。大佐の妻ケイト(クリスティン・スコット・トーマス)は、そんな女性たちを元気づけ、共に苦難を乗り越えるための努力を惜しまないが、その熱意は空回りするばかり。そんな中、何気なく始めた“合唱”に、多くの女性達が笑顔を見せ始める。女性達のまとめ役リサ(シャロン・ホーガン)も、かつて慣れ親しんだキーボード・ピアノをガレージから引っ張り出し、積極的に関わり始める。
しかし、ケイトとリサは方針の違いで衝突を繰り返し、集ったメンバーたちも、美しい声を持っているのに人前で歌えなかったり、合唱を楽しむあまり音程を無視して歌ったりと、心も歌声もてんでバラバラ。担当将校も耳を覆う有り様だったが、心情を吐露するように共に歌い続けるうちに、同じ気持ちを持つ仲間として互いを認めていく。心が一つになっていくにつれ、次第に美しい歌声を響かせるようになった合唱団のもとに、ある日、毎年大規模に行われる戦没者追悼イベントのステージへの招待状が届く。思いがけない大舞台に浮足立つ妻たちだったが、そんな彼女たちの元に舞い込んだのは、恐れていた最悪の知らせだった…。

最初はバラバラだったメンバーが言葉や歌を通して、時には衝突しながらも結束を固めていく姿はまるで少年漫画を見ているかのようだ。当初抱いていた「これ本当にまとまるのか…?」という疑問は、いつの間にか消えていた。妻達が楽しそうに歌う姿も見ていて楽しい。鑑賞中、気がつけばリズムに合わせて踊っている自分が居た…なんてことにならないよう注意しよう。戦没者追悼イベントという大舞台に彼女達がどう挑み、乗り越えていくかをぜひ見てほしい。

『シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~』は5月20日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷・有楽町・グランドシネマサンシャイン池袋ほか、全国順次公開。

映画情報

監督:ピーター・カッタネオ
出演:クリスティン・スコット・トーマス、シャロン・ホーガン、ジェイソン・フレミング、グレッグ・ワイズ

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