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『向田理髪店』は、直木賞作家・奥田英朗の同名小説を映画化した高橋克実主演の心温まる人間ドラマ。寂れた元炭鉱町「筑沢町」で理髪店を営む親子を軸に、過疎化や少子高齢化などの深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の思いや家族の絆を描く。白洲迅は、高橋克実と富田靖子が扮する夫婦の息子・和昌役で共演。役に対する思いや20代後半の世代が抱える葛藤、福岡県・大牟田市でのロケの感想などを語ってもらった。

 
「克実さんと富田さんは本当の両親のような雰囲気を作ってくださいました」

――脚本を読んだ感想をお聞かせください。

とても面白く読ませていただきました。ほっこりするような家族のホームドラマと言いますか、そういう作品でありながら結構ユーモアが散りばめられていて。田舎ならではの出来事だったり、ちょっと大きな事件が起きたりもするし、どんどん先が気になるような脚本で、これは面白いなと純粋に思いました。

――和昌という青年をどんなふうに捉えていましたか?

すごく自分と重ねて見てしまった部分が多かったなという印象です。たぶん20代後半って、1回立ち止まってしまうと思うんですよ。10代から20代前半、特に仕事を始めたばかりの頃というのは右も左も分からなくて、ただ全力で一生懸命にやるしかなかったんです。そこからある程度経験を積んで周りを見る余裕も出てきて、いいものの見方ができるようになってきたけど、余計なものまで見えてきちゃうというか。「本当にこのままでいいのかな?」って考えてしまうことも。和昌に関してはそのタイミングで仕事を辞めて田舎に帰ってきちゃうんですけど、そこはある種の勇気があるなと思いました。

――和昌の“決断”に共感できましたか?

実家の理髪店を継ぐというのが和昌の言い分です。和昌は親思いの優しい人間なのでそこには嘘がないんですけど、東京から逃げてきたという部分も絶対数パーセントは入っているんじゃないかなと思うんですよね。そういう意味では、20代後半で改めて自分自身に対して悩んでいる人などは、とても感情移入できるキャラクターなのかなと思いました。

――劇中では「負け犬」という言葉も出てきますが、和昌を演じていて感じるものはありましたか?

グサッときましたね。「俺みたいになるな」「負け犬になったらいかんぞ」って言われる前に、和昌はそういう雰囲気を親父から感じていたと思うんです。田舎に戻ってきた和昌は実家の理髪店を継いでカフェの併設も考えたりして志が高いんですけど、それはあくまでも建前という部分もあるのかなと。きっと痛いところを突かれるだろうから親父とは面と向かってしゃべりたくないと思っていたような気がします。

――父親世代と和昌たち世代の地元に対する思いの熱量についてはどう思っていましたか?

どっちの熱量が高いかっていうことではなくて、たぶん部分、部分で熱量の違いがあるんだろうなと思っていて。和昌世代は過疎化した町をどうにか復興させるために新しくいろいろ手を加えながら頑張りたいと考えていて、親父世代は景観を守りたいということも含めて今の古き良き田舎というものを大事にしていきたい。地元に対する愛は同じなんだけど、だからこそ簡単なことではないんだろうなと思いながら演じていました。

――両親役の高橋克実さん、富田靖子さんの“息子”として過ごした時間はいかがでしたか?

お二人共ご一緒するのは今回が初めだったんですけど、本当の両親のような雰囲気を作ってくださいました。克実さんはこれまでに出られている作品やバラエティー番組などを見ていて結構おしゃべりな方なのかなと勝手な印象を持っていたんですけど、意外とそんなに言葉数が多い方ではなくて。役柄的にあえてそうしていたのかもしれないですけど、背中で何かを語る親父のような雰囲気をすごく感じました。僕も自分の親父とはそんなにベラベラしゃべる感じでもないので、いい距離感というか、すんなり親子になれたなと感じています。母親役の富田さんはものすごく優しくて。今回方言があったんですけど福岡出身の富田さんに方言のことで相談に乗っていただいたり、今後の役者人生についてもいろいろお話しをする機会があったりして、カメラが回っていないところでもどんどん“向田家”が作られていきました。

――福岡県・大牟田市での撮影はいかがでしたか?

大牟田の皆さんの全面協力で出来上がった作品と言っても過言ではない作品です。とても温かい町だなと思いました。特に印象的なのは炭鉱の町特有の独特の雰囲気というか、飲み屋さんも結構多いし、すごく活気があるんです。そこに生活している方たちからいただいたエネルギーのおかげで素敵な作品になりました。

――白洲さんはラーメン好きで知られていますが、福岡のラーメンも堪能しましたか?

もう何度も食べに行きました(笑)。大牟田には『大牟田ラーメン』というラーメンがあって、麺が少し太くてスープも若干茶色で、博多で食べるとんこつとはまた違う感じですごく楽しませていただきました。また食べに行きたいですね。もう何度も食べに行きました(笑)。大牟田には『大牟田ラーメン』というラーメンがあって、麺が少し太くてスープも若干茶色で、博多で食べるとんこつとはまた違う感じですごく楽しませていただきました。また食べに行きたいですね。

――理髪店にまつわる思い出はありますか?

理髪店に行く親父についていった記憶があります。理髪店特有の整髪料の匂いは親父の匂い。匂いって思い出に残りやすいから今でもあの理髪店の風景は脳裏に焼き付いています。

――では、最後にメッセージをお願いします。

笑えるポイントもありますし、いろんな事件も起こるので見ていて飽きない構成になっています。向田家だけでは温かい家族の物語を楽しんでいただいて、実家に帰ってみたいなって思ってもらえたらうれしいです。

映画情報
『向田理髪店』
2022年10月7日(金)より福岡+熊本先行公開/10月14日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開


©2022 映画「向田理髪店」製作委員会


©2022 映画「向田理髪店」製作委員会

あらすじ
寂れた元炭鉱町「筑沢町」で妻の恭子(富田靖子)と親から継いだ理髪店を営む康彦(高橋克実)。お客は近所の老人たちがほとんどで、中学時代の仲間たちと酒を飲みながら移り変わっていく町への愚痴をこぼす日々を送っていた。そんなある日、東京で働いていた息子の和昌(白洲迅)が突然帰郷。会社を辞めて理髪店を継ぐと言い出した。恭子は素直に喜ぶが自分の過去を思い出した康彦は不安を覚える。町の復興を考える和昌たち若い世代と、田舎の厳しい現実を知る康彦ら父親世代の意見が対立する中、筑沢で映画の撮影が行われることになり…。

出演:高橋克実、富田靖子、白洲迅、板尾創路、近藤芳正、矢吹奈子(HKT48)、本宮泰風、筧美和子、根岸季衣ほか
原作:奥田英朗
脚本・監督:森岡利行
配給:キャンター

『向田理髪店』(公式ページ)

撮影:伊東隆輔 取材・文:小池貴之
ヘアメイク:茂手山貴子 スタイリスト:持田洋輔
衣装協力:LES SIX、PRDX PARADOX TOKYO、カンペール
ジャケット¥132,000/LES SIX/MATT.(INFO@THE-MATT.COM)
ガウン¥16,500/PRDX PARADOX TOKYO/MUZE GALLERY SHOW ROOM (03-6416-4347)
靴¥25,300/カンペール/カンペールジャパン(03-5412-1844)
その他/スタイリスト私物

プレゼント

白洲迅さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!

賞品

白洲迅さんのサイン入りチェキ

当選者数

2名様

応募期間

2022年10月5日(水)~10月12日(水) 終了

応募条件

1.Twitterアカウントをお持ちでTwitterアカウント「@WillMediad」をフォローしていること。
2.Twitterアカウントをお持ちで本キャンペーン指定のツイートをリツイートしていること。
※引用ツイートはご応募の対象になりませんのでご注意ください。
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。
※日本国内に在住で賞品の配送先が日本国内の方。
※未成年の方は保護者の方がご応募ください。

手順
1.Twitterアカウント「@WillMediad」をフォロー。
2.Twitterアカウントで本キャンペーン指定のツイートをリツイート。
3.上記で応募は完了です。

当選発表と商品配送までの流れ

2022年11月上旬頃に当選された方にキャンペーン事務局からTwitterのDM(ダイレクトメッセージ)にて、当選通知を行います。その際に賞品配送方法についてをご連絡させていただきます。(「@WillMediad」アカウントのフォローをはずされておりますと当選連絡ができなくなりますので、ご注意ください。)
※賞品配送は、11月中旬頃を予定しております。
※住所、転居先不明・長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、ご当選を無効とさせていただきます。
※TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)にてご住所をご案内頂けない場合にはご当選の権利が無効となりますのでご注意ください。

その他の注意事項

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