新型コロナウイルスの感染防止対策で、各球場で収容人数50%の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志がキーマンとなった選手を取り上げて、パ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<埼玉西武ライオンズ/高橋 光成/チーム成績:3勝1敗1分け>
6日のソフトバンク戦に先発した高橋光成が、7回1/3を2安打無失点に抑え今季6勝目を挙げた。ソフトバンクの先発・千賀滉大との投げ合だったが、先に得点を与えないという意地を見せた。開幕からの成績は防御率4.21で6勝8敗と負けが先行しているが、今回のような低めに投げることを意識し、コーナーを丁寧に突くことが出来れば、これからも白星も増えていくだろう。
<福岡ソフトバンクホークス/東浜 巨/チーム成績:2勝3敗1分け>
東浜巨が10日の日本ハム戦に先発し、8回を3安打1失点で今季7勝目を挙げた。前回の登板と同様に、初回から低めに速球と変化球が決まり、制球力も抜群。6回にタイムリーを打たれて1失点したものの、ピンチらしいピンチはなかった。東浜らしい投球で勝利投手になった。今シーズンの成績は防御率2.52で7勝1敗という抜群の安定感。無双状態が続いている。
<東北楽天ゴールデンイーグルス/岸 孝之/チーム成績:2勝2敗1分け>
8日の日本ハム戦に先発し、今季3勝目を挙げた岸孝之。本来の制球力と直球のキレが戻り素晴らしい投球で、7回2/3を4安打1失点に抑えた。ここまでの成績は防御率4.72で3勝0敗。実績のある先発投手が復活し、チームにとって頼もしい存在だろう。
<千葉ロッテマリーンズ/二木 康太/チーム成績:3勝1敗1分け>
9日のソフトバンク戦に先発した二木康太が、7回を3安打1失点で今季6勝目を挙げた。この試合ではクリーンナップから7奪三振を奪い、3番バッターの柳田悠岐から3三振を奪うなど完璧な投球を見せた。今シーズンここまでの成績は防御率3.33で6勝2敗の成績。入団以来勝ち越したことがないだけに、この調子で勝ち越して自身初の2ケタ勝利にも期待したい。
<北海道日本ハムファイターズ/近藤 健介/チーム成績:2勝4敗>
先週の6試合では、22打数10安打で打率.455・打点6と絶好なバッティングを見せた近藤健介。開幕からトータルの成績では打率.339(リーグ2位)と、タイトル争いに絡む活躍を見せている。注目は9日のオリックス戦で、4点を追う6回2死一塁という場面で、ここまで1安打に抑えられていた先発・田嶋大樹の甘く入ったスライダーをとらえて右翼席へ2ランを放った。試合には負けたが、左投手のキレのあるスライダーを本塁打できたことは大きい。相手投手にとっては打ち取りづらい厄介な打者になるだろう。
<オリックスバファローズ/山本 由伸/チーム成績:3勝2敗>
山本由伸が6日のロッテ戦に先発し、8回無失点9奪三振で今季8勝目を挙げた。相手にチャンスすら与えない圧巻の投球だった。今シーズンは防御率2.26で8勝3敗という成績でチームの勝利に貢献。体調管理に重点を置き、自分の投球を続ければ、今後も勝ち星は増えていくだろう。

文・野々垣武志(ののがき たけし)
1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。

 
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