心に悩みを抱え不登校になってしまう主人公を南沙良が体当たりで演じる


©「もみの家」製作委員会

 
ブルーリボン賞新人賞ほか数々の新人賞を受賞した、若手実力派女優・南沙良を主演に迎える、坂本欣弘監督(『真白の恋』)最新作『もみの家』の製作及び公開が決定した。
主演の南沙良は、今年最も活躍が期待される若手女優。第18回nicolaモデルオーディションのグランプリを受賞。雑誌「nicola」専属モデルとして活躍する一方で、女優としても目覚ましい活躍を見せている。
初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(湯浅弘章監督)で うまく自分の気持ちを言葉にすることが出来ない志乃を溢れるエネルギーで演じ抜き、第61回ブルーリボン賞新人賞を受賞したほか、第43回報知映画賞新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞(共にダブル主演の一人として)を受賞し、鮮烈な印象を残した。
さらに今年は松坂桃李ほか豪華キャスト出演の5月公開作『居眠り磐音』(本木克英監督)にも名を連ねている。
本作では、南の実年齢と同じ16歳の、心に悩みを抱え不登校になってしまう主人公、本田彩花を体当たりで演じる。“もみの家”での出会いや経験をとおし、めぐる季節とともに成長していく等身大の姿が描かれる。
彩花のように不登校、問題を抱えた若者を受け入れ自立を支援する施設“もみの家”の経営者であり大黒柱の佐藤泰利を、近年では『万引き家族』『散り椿』などに出演している名優・緒形直人が熱演。
泰利の妻・恵をNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインを務め、近年では映画『二宮金次郎』『山中静夫氏の尊厳死』などに出演し、声優としてもナレーションや吹き替えなど、ジャンルを越えて幅広く活躍する田中美里が演じる。
佐藤夫婦は優しさと大きな愛で彩花をはじめとした“もみの家”の寮生たちを見守り続ける。
メガホンをとるのは、『真白の恋』で鮮烈なデビューを果たした坂本欣弘監督。主人公・真白のつたない恋心の機微を自身の出身地・富山の美しい風景と共に丹念に映し出し、第32回高崎映画祭・新進監督グランプリ、なら国際映画祭や福井映画祭で観客賞を受賞など、国内映画祭、映画ファンの心を鷲掴みにした。大学在学中には、映画監督の岩井俊二が主宰するplay worksにシナリオの陪審員として参加。
その後、冨樫森や呉美保らのもとで助監督として活動。前作からタッグを組む脚本の北川亜矢子と共に、再びオリジナル脚本の映像化に挑む。
前作同様に今作もまた、坂本監督の生まれ育った富山でのロケを敢行し、春夏秋冬それぞれの季節と人間模様を実際に一年間かけて丁寧に撮影中。すでに大半を撮影し終え、今春にクランクアップ予定。公開は2020年春を予定している。


©「もみの家」製作委員会

主演:南沙良 コメント

初めて脚本を読ませていただいたとき、その美しい風景がなんの苦労もなくイメージとして心の中に広がりました。
私が演じる彩花はきっと何かを強制する空気を窮屈に感じていて、自分で自分にロープを巻いているんだな、と思いました。撮影の初めの頃は、ずっと出口のないトンネルを歩いている気分でした。お芝居ができる嬉しさと同時に、彩花に対して少し近親憎悪に似た感情が生まれて、足並みを合わせていくのが大変でした。ですが一年を通し、自然に恵まれた環境の中、出会いと別れの眩しさや無数の刹那を強く感じ自分の中に取り込んでいくことで、自分も変化することがあると思えるようになりました。
作品を通したくさんの希望と優しさをお伝えできたらいいなと思っています。

監督:坂本欣弘 コメント

美しく広がる富山の散居村を舞台に、四季を感じながら映画「もみの家」を撮っています。主人公彩花と「もみの家」のメンバーのみんなの一年という時間がこの映画の中にしっかりとした息遣いとして映し出されています。そして彩花の繊細な感情を南さんが見事に演じてくれ、とても優しい温かい映画になると思います。撮影はまだ残っていますが、完成まで期待してお待ちください。

映画情報
タイトル
「もみの家」
2020年春
新宿武蔵野館他全国順次ロードショー!富山県で先行ロードショー!
<TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、JMAXシアターとやま>
心に問題を抱えた若者を受け入れ共同生活を送る“もみの家”に、16歳の本田彩花がやってきた。不登校になって半年、心配する母親に促され俯きながらやってきた彩花に、“もみの家”の主・佐藤泰利は笑顔で声をかけた「よろしくな、彩花」。周囲に暮らす人々との出会いや豊かな自然、日々を過ごす中で感じ取った大切な“なにか”に突き動かされ、息苦しい時間を過ごしていた彩花は少しずつ自らの気持ちと向き合あっていく…。
主演
南沙良
出演
緒形直人 田中美里
監督
坂本欣弘 
脚本
北川亜矢子
製作
映画「もみの家」製作委員会
公式サイト

©「もみの家」製作委員会

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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