6月21日(金)に公開されるアニメ映画『薄暮』で声優に初挑戦

 
今年の春に放送されたドラマ『向かいのバズる家族』(日本テレビ系)にレギュラー出演し、映画では『ホットギミック ガールミーツボーイ』や『東京喰種トーキョーグール【S】』『男はつらいよ お帰り 寅さん』の公開も控える女優の桜田ひより。16歳ながら高い演技力で注目集める彼女が6月21日(金)に公開されるアニメ映画『薄暮』で声優に初挑戦した。
同作は、福島県を舞台にした恋物語だ。ヴァイオリンが得意な女子高校生の小山佐智は、絵を描くのが好きな男子高校生の雉子波祐介(加藤清史郎)と出会い、惹かれていく。そんな初恋に戸惑う佐智を魅力たっぷりに演じた彼女に、アフレコの話からプライベートまで語ってもらった。

「憧れの声優デビュー!“宝物”のような貴重な時間でした」

 
Q. 初めて声優に挑戦しましたが、不安はありましたか?
「お話をいただいたときは、驚いたし、不安もありました。声優の仕事には憧れもあったのですが、想像はしていただけで自分がやるとは思っていませんでした。ただ、山本寛監督とお会いした時、作品に対する情熱を持っていて、私にもすごく期待しているとおっしゃってくれたんです。それを聞いて、私もその思いに応えたいと思うようになりました」
Q. 実際に挑戦してみていかがでしたか?
「すごく貴重な体験でした!大変だった部分もありましたが、それよりも楽しかったです。学ぶことが多くて、まるで“宝物”のような時間でした。機会があれば、また挑戦してみたいです」

 
Q. 声優の演技で難しかったのは、どんなところですか?
「やはり、声だけで感情を表現するというのは難しかったです。映画やドラマなら、表情や仕草で感情を表現できるのですが、アニメだと声のトーンが変わりすぎるとまったく違うキャラクターになってしまう。でも私が演じた佐智ちゃんは、家族や友達、気になる相手など、相手によって対応や話し方が少しだけ変わる女の子で。だから、話し方が変わっても同じキャラクターに見えるよう、山本監督と相談しながら演技を調整しました」
Q. その演技の調整で特に苦労したのは、どんなシーンですか?
「自分の思いを伝えるのが苦手な佐智ちゃんが、自分の思いを口に出すシーンですね。佐智ちゃんなりに上手く伝えようとしている部分をどう声で表現しようか悩みました。結局、『自分の意見を強く言う』パターンと『抑えながらも必死で話す』パターンを2つ演じて、どちらがいいか決めました」

 
Q. 佐智を演じる上でどのような役作りをしましたか?
「特にしませんでした(笑)。自然体で演じましたね。というのも、監督から『桜田さんは僕が想像する佐智と見た目も声も似ているから、桜田さんのままで演じてほしい』と言われたんです。だから、すごく演じやすかったです」
Q. 共演者とのエピソードはありますか?
「アフレコは2日間あったのですが、1日目は一人だけで、2日目は加藤清史郎さんと一緒に収録しました。加藤さんにはとても助けていただきました。二人で演技をすると相手の芝居によって、新しいものが生まれてくる。一人での収録とはまるで違いました。以前から加藤さんのことは知っていましたが、改めて頼りになるお兄ちゃんだと思いました(笑)」

 
Q. 桜田さんイチオシのシーンをお教えください。
「冒頭のシーンです!佐智ちゃんが歩いていて薄暮(=夕暮れ)を見るシーンが美しいのでお気に入りです。実は、アフレコの時はまだ白黒で、どういう色かわからなかったんです。でも、先日舞台挨拶で映像を見させていただいた時、風景や風の吹き方などがわかってグッと『薄暮』の世界観に引き込まれました。もちろん、冒頭でだけでなく細部までこだわっている作品なので、ぜひ楽しんで観てほしいですね」
Q. 作品では佐智の淡い初恋が描かれましたが、桜田さんの「理想の恋愛」を教えてください。
「えー、どうだろう(笑)。でも、10代の女の子としてはナチュラルな感じにキュンキュンするかなぁ。自分が気になる人とちょっと会話できただけでも、女の子ならドキドキもの。運命的な出会いより『些細な出来事でも互いに勇気を振り絞って話しかけて仲が深まっていく』という恋愛はロマンティックだと思いますね」

 
Q. アニメが好きとのことですが、今ハマっている作品は?
「今期のアニメなら、大正時代を舞台にして人喰い鬼を斬って退治する『鬼滅の刃』(TOKYO MXほか)がイチオシかなぁ。他にも、どんな怪人も一発(=ワンパン)で倒しちゃうヒーローを描いた『ワンパンマン』(テレビ東京ほか)も観ていますね。アクションものが好きなんですよ」
Q. 『鬼滅の刃』はどんなところがお気に入りですか?
「作中に登場する鬼がですね……なんか『かっこいいな』って(笑)。というのも私、怪人とか異世界の存在が現実世界にいたらって想像しながらアニメを観るのが大好きで。『鬼滅の刃』を観る時も『本当に鬼がいて夜に私を襲いにくるかも!』って妄想して『どういう風に戦おう』とか考えちゃいます。とりあえず私は『フライパンを持っておこう』と思っています(笑)」
――ありがとうございました。

映画情報
タイトル
映画『薄暮』 6月21日公開


© Yutaka Yamamoto/Project Twilight

 
あらすじ
福島県いわき市を舞台にした、少年少女の淡い恋の物語。ある日の夕方、ヴァイオリンが得意な女子高生・小山佐智は、絵を描くことが好きな男子高校生・雉子波祐介と出会う。人にも恋にも無関心に生きてきた佐智だったが、祐介に徐々に惹かれていき……。そんな何でもない、でも誰もが経験する「日常」を描く。
出演
桜田ひより/加藤清史郎
下野紘/島本須美/福原香織/雨宮天/佐倉綾音/花澤香菜
原作・脚本・監督・音響監督
山本寛
映画『薄暮』(公式サイト)

撮影:伊東隆輔 / 取材・文:綱島剛
ヘアメイク:池上豪 / スタイリング:福田亜由美(crepe)

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
ウィルメディア編集部
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