新型コロナウイルスの感染防止対策で、各球場で収容人数50%の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、キーマンとなった選手を取り上げて、セ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<読売ジャイアンツ/岡本 和真/チーム成績:5勝1敗>
読売ジャイアンツの若き主砲・岡本和真がここ6試合で、19打数7安打で打率.368、2本塁打、4打点と絶好調だ。
注目は25日の対中日戦で、2回2死一、二塁という場面で、先発・柳裕也の外角低目の142キロ直球を右翼席へ運んだ。勝負を優位に運ぶ1打で勝利に貢献した。
岡本の今季の成績は23本塁打(リーグ1位)、70打点(リーグ1位)で、本塁打と打点の2部門で2冠。阪神・大山悠輔、中日・ビシエドとのタイトル争いにも注目だ。
<横浜DeNAベイスターズ/宮崎 敏郎/チーム成績:3勝3敗>
ここ6試合では、25打数11安打で打率.440と高打率をキープした宮崎敏郎。
26日の対広島戦では2点を追う2回に、ルーキー・森下暢仁の内角高めの速球をとらえて左翼席に運んだ。自身にとっては15日のヤクルト戦以来となる1発で、この日は5打数4安打1本塁打と大暴れ。
今季の成績は3割2分4厘で、DeNAの佐野恵太、ヤクルトの村上宗隆に次いで打率部門で3位につけている。2度目の首位打者獲得はなるか!?
<阪神タイガース/糸井 嘉男/チーム成績:3勝3敗>
22日の対横浜戦では6回に同点の適時打を放ってた糸井嘉男が、8回にも右越えの適時2塁打を放ち、勝ち越しに成功した。糸井はこの日、8月15日の広島戦以来の猛打賞で勝利に貢献した。
ここ6試合で22打数9安打と当たりに当たっているベテランが輝きを取り戻した。今後に期待したい。
<広島東洋カープ/田中 広輔/チーム成績:3勝3敗>
25日の対横浜戦で、3回に先発の井納翔一から高めの直球を右翼席へ2点本塁打を放った田中広輔。試合を優位に進める1打でチームの勝利に貢献した。
ここ数年は守備の人というイメージが強いが、ここ6試合では打率.250と打つ方でも実力を発揮している。走攻守が揃っているトップバッターなので、活躍してチームを牽引したいところだ。
<ヤクルトスワローズ/山田 哲人/チーム成績:2勝4敗>
今季の成績は打率.272(リーグ19位)、17本塁打(リーグ5位)、打点51(リーグ8位)と今ひとつの成績となっている山田哲人。27日までの6試合では、24打数8安打で打率.333、2本塁打、4打点と本来の実力を見せつけた。
注目は23日の対中日戦で、2本塁打を含む猛打賞。復活の兆しが見えた試合だった。
<中日ドラゴンズ/大野 雄大/チーム成績:4勝2敗>
22日の対中日戦で今季3度目の完封勝利でチームの4連勝に貢献した大野雄大。危なげない投球で11奪三振の力投を見せ、リーグ最速の100奪三振を記録。昨今の投手の分業制時代に、完投、完封勝利が出来る魅力がある投手だ。今季の成績は防御率2.37、6勝5敗の成績となっている。
- 文・野々垣武志(ののがき たけし)
- 1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。
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