江口のりこが主演を務める水ドラ25『ソロ活女子のススメ4』の放送が、4月3日からスタートする。本作はフリーライター・朝井麻由美のエッセイを原案に、ダイジェスト出版編集部に勤務する五月女恵(江口)が様々な“ソロ活”に挑むシリーズの第4弾。恵と編集部のメンバーとのかけ合いもドラマの大きな魅力の一つとなっている。今回は、編集部の面々を演じる小林きな子と渋谷謙人と佐々木春香の3人に、撮影の裏話やソロ活にまつわるエピソードなどを語ってもらった。

「自分もソロ活をしたいという欲が強くなる」


――ドラマは今回がシーズン4になりますが、小林さんは恵の上司・黒田彩子を、渋谷さんは恵の同僚・石岡洋平を、佐々木さんは恵の後輩・青木遥を演じています。それぞれ撮影に入る前に何か準備などはされたのでしょうか。

小林:私たちのシーンの撮影はだいたい2日間くらいにギュッと詰まっていて、すごい速さで撮っていくので、あまり事前にこうしていこう、みたいなことは決めていないかもしれないですね。
渋谷:もちろん、できるだけ準備はするんですけど、どちらかというと、みんなで集まったときのライブ感で演じていくというスタイルです。ただ、台本をいただいた時に、引っかかりそうなところをピックアップしたりはしますね。
小林:引っかかりそうなところ?
渋谷:量が多かったり、言えなさそうだったりするセリフですよ。僕は特に噛みがちなので、詰まりそうなセリフをピックアップして、撮影日までずっと呪文のように唱えているんです。そういうのってないですか?
佐々木:わかります。私の場合、ネット情報を恵に伝えるというお決まりのパターンがあるので、そこをいかに覚えるかっていう。


――各話の冒頭、遥が恵に不確かな情報を伝えて、「それ何情報?」「ネットです」「だろうね」というやり取りがお馴染みです。

佐々木:毎回その場面があることはわかっているので、台本を読んで“いま、こんなトピックスがあるんだ~”なんて感心しながらも、やばい、覚えなきゃ、みたいな(笑)
小林:最初の頃は、現場に入ってもみんなが台本を読んでいたので、あんまりコミュニケーションが取れていなかったかもしれない。
渋谷:ネット情報のくだりとか、けっこう長いですからね。
小林:でも、シーズンを重ねるごとに洗練されていっている感覚はすごくあります。ドラマの撮影って、普通はカメラを回さないドライや、本番同様のカメリハなど、いくつかの段階があるんですけど、このドラマはすぐに本番なので、どちらかというと演劇に近い。それが楽しいよね。
佐々木:そうなんです。
渋谷:本番で及川監督を笑わせてやろうっていう気持ちもあるし(笑)。キャストとスタッフさん、それぞれがシーズン1、2、3を経て、積み重ねてきた部分もあるから、チームプレイで撮影ができていたと思います。


――シーズンを重ねるごとに、みなさんが演じている彩子、洋平、遥のキャラクターも掘り下げられてきた印象です。ご自身の役を演じる上で意識していることはありますか?

小林:できるだけ自分に近い人物として演じるようにはしています。シーズン1が2021年の放送だったので、今回で4年目になりますけど、あまりかけ離れたことをやってしまうと、つながらなくなってしまうので。
渋谷:僕もきな子さんと同じですね。それに、及川さんが書いてくださる洋平の節々に“自分”を感じるんです。洋平がサッカー好きというくだりも、僕がJリーグのジュニアユースに所属していたから、たぶん及川さんが入れてくださったと思うんです。そういう意味では“洋平はこういう人です”と作っていくよりも、僕の中にある洋平を継続して出していく感じです。あと、洋平と遥ちゃんが交際しているみたいな話もあったよね?
佐々木:忘れかけてる(笑)
渋谷:そういう関係性も含めて、洋平の人柄が出せていけたらいいなと思っています。
佐々木:私は、恵さんや彩子さん、洋平との会話が楽しめればいいなという感じで撮影には臨んでいます。あと、普段の自分と衣装やメイクが全然違うので、そこは演じる上ですごく助けになっているというか。毎回、どんな髪型で、どんな服装になるんだろうと、楽しみなんです。でも、考えてみたら、派手な格好はしていますけど、遥が一番真面目じゃないですか? 何気に一番ちゃんと仕事をしていると思うんです。
渋谷:いや、洋平もちゃんと仕事しているよ!
小林:でも、だいたい私と言い争っているでしょ。
渋谷:あれは、自分の仕事をちゃんと終わらせた上で、言い争っているって設定なんですよ。これ、なんのフォローなんだ(笑)


――みなさんの空気感がドラマと近いということがわかりました(笑)。シーズン1の頃と比べて、江口さんも含め、お互いの印象は変わりましたか?

渋谷:正直なところ、のりこさんの印象はシーズン1の頃からまったく変わっていないです。サバサバしていて、優しくて、カッコいい!
小林:本当に優しいんですよ。っていうか、渋谷くんは江口さんのこと、のりこさんって呼ぶよね。
渋谷:知り合いの先輩がそう呼んでいるんですよ。最初がのりこさんだったので、ずっとのりこさんって呼んでいて……江口さんにします。
小林:そうだね、次からは(笑)
佐々木:私もみなさんの印象は変わらないんですけど、今みたいに、撮影中はきな子さんと渋谷さんがずっとふざけているなって。
小林:いやいや、あれは台本に書いてあるからやっているだけで、別にふざけているわけじゃないから!
佐々木:でも、及川さんがカットをかけないと、ずっと2人で寸劇をやっているんですよ。それがめちゃくちゃ面白いんです。私も参加しなきゃいけないときは“カットがかからない! 私も何かしなきゃ!”って焦るんですけど(笑)
渋谷:あれが怖いんですよ。


――そんなみなさんのかけ合いもありながら、劇中では、ソロ活をしてきた恵にもいろいろな変化が起きます。

小林:ソロ活って1人で集中してやるものという印象が強いですけど、恵さんはソロ活をしたことで友達の輪が広がっているし、職場でも楽しく過ごせるようになってきています。ソロ活をしている時だけじゃなくて、ソロ活をしていない時も充実するイメージがシーズン4になって、より深まったように思います。
渋谷:シーズン3と今作では恵さんがお土産を買ってきてくれるし、今までより恵さんからその時の話をしてくれる。これまで以上に会社の人たちと仲良くなっていく感じは、個人的にすごくうれしいですね。
佐々木:恵さんから“飲みに行くよ”って声をかけてくれましたよね。
小林:恵さんて、温度が低い印象じゃないですか、普段から。でも、心の中ではめちゃくちゃテンションが上がっていたりする。放送を見ていると1人でもこれだけ楽しめるんだと思うし、自分もソロ活をしたいという欲が強くなってきました。
佐々木:ソロ活って、当然1人で行動するからソロ活なんですけど、出かけた先で交流がないわけではないんです。一期一会の出会いというか、人間観察的なことができるのも面白いし、世界が開けるのかなって。
小林:私、シーズン1をやった時に、もうこれ以上ソロでできることってないんじゃないかなと思ったんです。そうしたらシーズン2があって、ああ、これで終わりだと思ったら、3もあって、今回4もあって。これ、もう半永久的にできるんじゃないかなと思うんです。
佐々木:すごく可能性がありますよね。
小林:1人でなんでもできるんですよ。それを想像するのも楽しい。恵さんに今度はこのソロ活をしてほしいなとか。


――みなさん、ドラマを通じてソロ活への関心が高まっていると思いますが、実際に挑戦してみたソロ活があれば教えてください。

小林:実は今回のシーズン4の撮影が終わった帰りに歩いていたら、たまたまドラマの中に出てくる“せんべろ”のお店の前を通りがかって、うわーってテンションが上がってしまい、1人でビールを飲んだんですよ。その後も3回くらい行っちゃいました!
渋谷:きな子さん、ソロ活するんですね。
小林:めちゃめちゃするよ。すごくいいお店でした。
渋谷:僕はドラマの連動企画として、YouTubeでソロ活をさせていただいているんですけど、この前はエアヨガに行ってきました!
小林:エアヨガ? エアギターみたいに、やっている風だけど実際はやっていない、みたいなこと?
渋谷:違いますよ(笑)。空中に浮くほうのエアです。ちょっとバカにしてません? この前はネイルサロンにも行きました。不思議なもので、最初はちょっと恥ずかしいんですけど、何度かソロ活をしているうちに“1人でやったぞ!”みたいな自信がついてくるんですよね。すごく達成感があるんです。あと、企画とは関係ないところで、去年、御殿場のほうに行き、1人で稲刈り体験をしてきました。農家の方と話したりとかして、楽しかったです!


――意外なソロ活にびっくりしました。佐々木さんは何か挑戦されたソロ活はありますか?

佐々木:私は最近、1人で夜の東京タワーに登ってきました。稽古場が近いのもあるんですけど、東京スカイツリーとか、渋谷スクランブルスクエアとか、割りと高いところが好きで、よく行くんです。でも、いつもだいたい昼間なので、夜に行ってみようと。東京タワーの展望台から見る景色もすごく綺麗なんですけど、土日は外階段が開放されていて、階段から見た夜景には、めちゃくちゃ感動しました。
渋谷:東京タワーの外に出られるんだ。
佐々木:もちろん金網はありますけど、本当に東京タワーの鉄骨の上に立っているみたいな気分になれるんです。


――シーズン4では、恵が初の“海外ソロ活”として、台湾を満喫します。小林さんのリリースコメントで「いつか、ダイジェスト出版のみんなで社員旅行に行き、旅先で別行動をするソロ社員旅行の回がありますように」といったコメントもありましたが、もし、実際にソロ社員旅行へ行くことになったとしたら、みなさんの行きたい場所を教えてください。

小林:私はみんなで卓球がしたいので、箱根ですね。日中はそれぞれがソロで活動して、夜だけ一緒にご飯を食べたり、枕投げをしたり。
渋谷:いいですね。僕はフランスです。
小林:嘘でしょ?。
渋谷:いや本当です。恵さんのヨーロッパ風のカッコいい衣装を見てみたいというのもあるし、ダイジェスト出版のみんなで行けたら最高だなって。
佐々木:私も夢は大きく海外で。ドラマの撮影で行けるんだったらいいですよね。普段なかなか行けないので。
小林:国はどこがいいの?。
佐々木:どこでも。
渋谷:雑(笑)
佐々木:あとは海外じゃなくてもいいので、みんなで飲みに行きたいですね。台本では恵さんが飲みに誘う場面があるんですけど、実際には行ってないので。
渋谷:きな子さんの言う通り、箱根でもフランスでも、昼間はみんな1人で行動して、夜は集まってソロ活の成果を話し合うとか。“今日はここに行ったよ”とか、お土産を持ち寄って。
佐々木:すごく楽しそう!
小林:末永くドラマを続けていただいて、ぜひどこかで実現させたいですね。

作品情報
水ドラ25『ソロ活女子のススメ4』
毎週木曜深夜1時~1時30分
4月3日(水)から、テレ東系にて放送スタート


(C)テレビ東京

あらすじ
ひとりの時間を楽しむ「ソロ活」に邁進中の五月女恵(江口のりこ)は、バースデーソロ活をするために初の海外、台湾へ! まずは王道に…人気観光地・十分でランタン飛ばしを体験。ランタンに書く願い事が思い浮かばない恵に、店員(Regina Lei)さんが言葉のプレゼントをしてくれて…! 次に向かった九份では、台湾茶を満喫。茶房の店員(アンナ・リー)さんに台湾茶や九份の歴史について教えてもらう。そして1日目ラストは念願の…。

出演:江口のりこ、小林きな子、渋谷謙人、佐々木春香、大塚明夫(ナレーション)
監督・脚本:及川博則

水ドラ25『ソロ活女子のススメ4』公式サイト

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