
(C)GERONTIUS PRODUCTIONS LIMITED 2025
偏屈な指揮者と寄せ集めの合唱団。
声が祈りに変わる瞬間、人々に希望の火が灯るー。
第一次世界大戦下のイギリス北部ヨークシャー。徴兵で多くの団員を失った合唱団は、存続の危機に瀕していた。敵国ドイツで活動していたヘンリー・ガスリーを新たな指揮者として向かい入れ、退役軍人、売春婦、敬虔なボランティア、徴兵を控えた少年たちなど寄せ集めの団員たちとともに、“歌うこと”を通して失われたつながりと希望を取り戻そうとする。やがて彼らは、前代未聞の“ある挑戦”へと踏み出すのだった。
主演は、『教皇選挙』『ザ・メニュー』など話題作への出演が続くレイフ・ファインズ。厳格で偏屈な男の複雑な内面を、深い陰影とともに体現する。共演にはロジャー・アラム、マーク・アディら英国の名優が集結。監督は『英国万歳!』など英国アカデミー賞・トニー賞受賞の演出家ニコラス・ハイトナー。英国を代表する劇作家アラン・ベネットとは4度目のタッグとなる。1916年当時の衣装や街並みを丹念に再現し、バッハの「マタイ受難曲」、エルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」など、祈りを超えて“生きる力”を宿した合唱曲が物語を支える。
この度解禁となったメイキング映像は、英国を代表する劇作家・脚本家アラン・ベネットが、長年温めてきたという本作の構想を語るシーンから幕を開ける。レイフ・ファインズは脚本を読んだ際、「コミュニティの温かさが伝わってきた」と語り、『フル・モンティ』など数多くの作品に出演してきたマーク・アディも「歌うことで日々の苦しみを越えていく。その力を描いている」とコメントする。ハイトナー監督はキャスト全員に“実際に歌うこと”を求めた。エミリー・フェアンは楽譜を手渡された瞬間、「えっ、本当に歌うの」と思わず声に出してしまったと振り返る。レイフ・ファインズは『TAR/ター』でケイト・ブランシェットを指導したナタリー・マーレイ・ビールから、オーケストラを率いるための指揮技術を学び、その努力が作品に深いリアリティをもたらしている。『レ・ミゼラブル』のコゼット役など音楽作品に多数携わるアマラ・オケレケは、「不安定な時代に、人々が何かを掴もうとする、とても美しい物語だ」と語り、音楽だけにとどまらない現代的なテーマへの共感を示す。「音楽が人々を繋ぎ、芸術が心に灯をともすのです」と語る舞台演出家として活躍するハイトナーの手腕が存分に発揮された本作は、まさに“芸術が人を支える瞬間”を体現している。
戦争による喪失を抱かえながらも、歌うことで希望を失わない人々の姿は、今日の不安定な世界に生きるわたしたちとも強く響き合い、明日へ踏み出す勇気をそっと呼び覚ましてくれるだろう。『ザ・コラール 希望を紡ぐ歌』は、5月15日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
- 作品情報
- 映画『ザ・コラール 希望を紡ぐ歌』
監督:ニコラス・ハイトナー(英国万歳!) 脚本:アラン・ベネット
出演:レイフ・ファインズ、ロジャー・アラム、マーク・アディ、アラン・アームストロング、ロバート・エムズ、サイモン・ラッセル・ビール
2024年/イギリス・アメリカ/英語/カラー/ユニビジウム/5.1ch/113分/原題:The Choral/日本語字幕:斎藤敦子
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