原作は「スノーマン」「風が吹くとき」のレイモンド・ブリッグズ


© Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,
The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

 
映画『スノーマン』『風が吹くとき』など、イギリス人なら知らない人はいない国民的絵本作家レイモンド・ブリッグズが、自身の両親の人生を愛情込めて描いた原作を映画化。アニメーション映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』が、9月28日(土)より岩波ホールほか全国順次公開となる。
1928年、ロンドン。牛乳配達のアーネストとメイドのエセルが恋に落ち、結婚。戦争を乗り越え、戦後の新しい時代を生き、ふたりが世を去る1971年までを感動的に描くとともに、激動の20世紀を生きた市井の人々の歴史が浮かび上がる大人のためのアニメーション映画だ。
劇場用長編「太陽の王子ホルスの大冒険」「パンダコパンダ」やTVの名作「アルプスの少女ハイジ」のキャラクターデザインを務めた伝説のアニメーター・作画監督である小田部羊一、『この世界の片隅に』の片渕須直ら、一足早く本作を観た各界の著名人より、絶賛コメントが届いた。

<小田部羊一(アニメーター) コメント>

温もりのある、あのレイモンド・ブリッグズの絵が人生というものを見せてくれます。第二次世界大戦をはさんだ時代と生活。恋や子育て、戦時下の現実、老いて死ぬことまで。
淡々とありのままを描いて、しかもずしんと重い、冷徹さと温かさ。

<片渕須直(アニメーション監督『この世界の片隅に』) コメント>

『この世界の片隅に』のすずさんたちと同じ頃、別の国に住んでいた夫婦のお話です。戦時中に布が足らなければ、「だからスカートは短くしましょう」と反対のことをやっていたり。違うところも、でも、同じところも。世界のもうひとつの片隅が見えました。

<志茂田景樹(作家・読み聞かせ隊隊長) コメント>

終戦の年、僕は5歳。東京郊外の空はすでに戦場だった。僕は両親にエセルとアーネストを重ねていた。わが子を守り必死に生きる2人の命は美しく輝いていた。

<豊田エリー(女優) コメント>

この映画を一番に薦めたいのは両親です。
楽しいだけでなく切ない部分もありますが、一緒に観たいし、きっと観たいと言ってくれると思います。

映画情報
映画『エセルとアーネスト ふたりの物語』
9月28日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー!
監督
ロジャー・メインウッド
原作
レイモンド・ブリッグズ(バベルプレス刊)
エンディング曲
ポール・マッカートニー
声の出演
ブレンダ・ブレッシン/ジム・ブロードベント/ルーク・トレッダウェイ
公式サイト

© Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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