新型コロナウイルスの感染防止対策で、各球場で収容人数50%の有観客試合で開催中のプロ野球。PL学園出身・元プロ野球選手の野々垣武志が、キーマンとなった選手を取り上げて、セ・リーグ6球団の1週間の死闘を振り返ります。
<読売ジャイアンツ/丸 佳浩/チーム成績:3勝3敗>
20日までの6試合で、19打数7安打で打率.368、2本塁打、4打点と好調の丸佳浩。20日の対横浜戦では4回に先発の大貫晋一から2点本塁打を放つと、6回にもソロ本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。
シーズン序盤は苦しんだ丸だったが、今季トータルの成績では打率.287(リーグ13位)、17本塁打(リーグ5位)、51打点(リーグ8位)の成績を残している。ここに来て本来の実力が戻りつつある丸の今後に期待だ。
<横浜DeNAベイスターズ/佐野 恵太/チーム成績:3勝3敗>
今季「つなぐ4番」として打率トップを独走する佐野恵太。20日までの6試合でも、21打数8安打で打率.381と好調だ。注目は19日の対巨人戦で、初回に先発・今村信貴の144キロのシュートを右前に打ち返し、7回には右翼席に2ラン本塁打を放ち、4打数3安打の猛打賞で勝利に貢献した。入団4年目にして初の首位打者が見えてきた。
<阪神タイガース/近本 光司/チーム成績:2勝4敗>
今季、打率打率.290でリーグ11位につけている近本光司。20日までの6試合でも、27打数9安打で打率.333と好調を維持している。
15日の対巨人戦では初回に先発の菅野智之から中前安打を放つと、続く3回には右翼席に特大の第4号ソロ、そして5回にも第5号となる本塁打を放った。終わってみれば4打数3安打2本塁打と大爆発。
6対3で試合には負けたものの、今季負けなしの菅野智之から本塁打を放ったことで本人にとっても自信にもなり、今後の活躍に期待できるだろう。
<広島東洋カープ/鈴木 誠也/チーム成績:4勝1敗>
「個人タイトルよりもチームの優勝」を公言する鈴木誠也。個人タイトルでは本塁打部門で5位、打率部門で8位につけている。20日までの6試合でも、25打数9安打で打率.333、2本塁打、打点5と打ちまくった。
15日の対中日戦では初回にエース・大野雄大の150キロの速球を完璧にとらえ、左中間席に3点本塁打を放ってチームの勝利に貢献した。
普段は投手からまともに勝負をしてもらえないなかで、大野雄大はエースとして力勝負してきた。それを逃さないで打ち返した鈴木。これぞ4番の仕事といえるだろう。
<ヤクルトスワローズ/青木 宣親/チーム成績:4勝2敗>
打率.314でリーグ3位につけていた青木宣親が、20日までの6試合で、20打数8安打で打率.400と好調な打撃を見せつけた。
20日の対広島戦では初回に先発・中村祐太のスライダーを左翼席に本塁打。この日は2番を打った青木だが、先頭打者の濱田太貴、3番打者の山田哲人まで三者連続本塁打だった。初回で先頭打者から三者連続本塁打は球団初の記録となった。
やはり、技術面や精神面が安定している青木。今後もベテランの活躍に期待したい。
<中日ドラゴンズ/平田 良介/チーム成績:2勝3敗>
今季はまだ規定打席に達していない平田良介が、20日までの6試合で16打数4安打で打率.250とまずまずの成績を残した。
20日の対阪神戦では2回に無死二、三塁という場面で、先発の中田賢一から中前適時打を放ち、6回にも犠飛。この日は2安打2打点の活躍で、チームの勝利に貢献した。
7月から8月にかけて2軍調整を続けたベテランが、いよいよ復活の狼煙を上げた。
- 文・野々垣武志(ののがき たけし)
- 1971年7月8日生まれ、奈良県桜井市出身。1989年にPL学園からドラフト外で西武ライオンズに入団。同期入団は、ドラフト1位の潮崎哲也、2位の鈴木哲、3位の大塚光二、4位の宮地克彦ら。主に内野手として6年間プレーし、1995年にトレードで広島東洋カープに移籍し、代打の切り札として活躍した。2001年からはダイエーホークスに2年間在籍。その後は台湾プロ野球の誠泰太陽に移籍し、14年間の現役生活に幕を下ろした。現在は野球指導者、YouTuberとして活躍している。
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