誰もが知っている、薪を背負って勉学に励む二宮金次郎像
200年前の彼の思想は今も変わらず生き続ける
©映画「二宮金次郎」製作委員会
幼い頃、両親が早死にし、兄弟とも離れ離れになった二宮金次郎――。
青年になった金次郎は、小田原藩主に桜町領(現・栃木県真岡市)の復興を任される。金次郎は、「この土地から徳を掘り起こす」と、”仕法”と呼ぶ独自のやり方で村を復興させようとするが、金次郎が思いついた新しいやり方の数々は、一部の百姓たちには理解されるが、保守的な百姓たちの反発に遭う。
そんな中、小田原藩から新たに派遣された侍・豊田正作は、百姓上がりの金次郎に反発を覚え、次々と邪魔をし始める。はたして、金次郎は、桜町領を復興に導けるのか?
監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『長州ファイブ』の五十嵐匠。プロデューサーと脚本は、『武士の家計簿』の永井正夫と柏田道夫のコンビが再タッグを組んだ。
また、音楽は、『半落ち』で日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞の寺嶋民哉、撮影は、『蝉しぐれ』で同優秀撮影賞受賞の釘宮慎治と、ベテラン映画人が集結。
主人公の金次郎を演じるのは、「水戸黄門」格さん役でお馴染みの合田雅吏(ごうだ・まさし)。金次郎を支える妻・なみにNHK連続テレビ小説「あぐり」の田中美里、敵役・豊田正作に舞台を中心に活躍している成田浬(かいり)、小田原藩主・大久保忠真(ただざね)役に榎木孝明、反発する百姓・ 五平役に、本作でシリアスな演技に驚くほどの新境地を見せる柳沢慎吾、成田山新勝寺伝説の貫主・ 照胤役に田中泯。さらに、金次郎の伯父・二宮万兵衛役に渡辺いっけい、服部十郎兵衛役に石丸謙二郎、斎藤平左衛門役に綿引勝彦など、ベテラン実力派俳優たちが脇を固めている。また、人気お笑い コンビ・カミナリの竹内まなぶ、石田たくみが、本作で映画デビューを飾っている。
二宮金次郎役・合田雅吏 コメント
『100年残る映画にしたい。しなくてはいけない』この作品のお話をいただき台本を読んでそう思いました。なぜか?二宮金次郎という革命家の考え方や実施したことに驚き、衝撃を受けたからです。それは没後160年以上たっても全く色褪せない、むしろ現代の方が必要としていると思わせる内容でした。この革命家の生きざまを一人でも多くの人に知ってほしい。それが、撮影を終えて今、思うことです。土を愛した金次郎先生に少しでも近づけるようにと金次郎のそして自分の地元でもある小田原で田植えや稲刈りも経験しました。私が金次郎を生きた時間はごくわずかな時間ですが濃密な時間でした。スタッフ、共演者そして金次郎先生と共に過ごしたこの濃密な世界を皆さんに観ていただけたら嬉しいです。
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- 映画情報
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映画「二宮金次郎」
2019年6月1日(土)東京都写真美術館にて公開ほか全国順次
幼い頃、両親が早死にし、兄弟とも離れ離れになった二宮金次郎――。青年になった金次郎(合田雅吏)は、文政元年(1818年)、小田原藩真(榎木孝明)に桜町領(現・栃木県真岡市)の復興を任される。金次郎は、「この土地から徳を掘り起こす」と、”仕法”と呼ぶ独自のやり方で村を復興させようとするが、金次郎が思いついた新しいやり方の数々は、金次郎の良き理解者である妻・なみ(田中美里)のお蔭もあり、岸右衛門(犬山ヴィーノ)ら一部の百姓たちには理解されるが、五平(柳沢慎吾)ら保守的な百姓たちの反発に遭う。そんな中、小田原藩から新たに派遣された侍・豊田正作(成田浬)は、「百姓上がりの金次郎が秩序を壊している」と反発を覚え、次々と邪魔をし始める。はたして、金次郎は、桜町領を復興に導けるのか?
主演
合田雅吏/田中美里/成田浬/榎木孝明(特別出演)/柳沢慎吾/田中泯/犬山ヴィーノ/長谷川稀世/竹内まなぶ(カミナリ)/石田たくみ(カミナリ)/渡辺いっけい/石丸謙二郎/綿引勝彦
監督
五十嵐匠
脚本
柏田道夫
原作
「二宮金次郎の一生」(三戸岡道夫 栄光出版社刊)
・公式サイト
・公式Twitter
・公式facebook
©映画「二宮金次郎」製作委員会
- この記事を書いた人
- 栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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