メンバーの増員や取扱うデータ量の増加が原因でオフィスのネットワークが時間帯によって輻輳するケースがでておりましたので、そちらを打開するためにNUROのビジネスプラン「NURO Biz」を導入しました。NURO Bizの特徴として以下の3点が代表的に掲示されています。
・下り最大2Gbps
・上り下り最低10Mbps以上の帯域保証
・固定IPが標準で1つ割り当てられる
われわれの場合も上記が決め手となり導入へいたりました。
オフィスのネットワークを変更する際は既存の業務遂行と並行しつつ進めていく必要がありますのでそちらの流れを参考までに記載しておきたいと思います。
いくつか問題点がありました。
1つ目は「現状の固定IPをそのまま移行することができない」ということです。
これはNUROの仕組みによるものです。
NUROの回線はNTTが引いている光ファイバーとは別の線を建物に新しく引くことで導入可能となるサービスとなります。そのためNTTが割り出している既存IPは使用することができません。
業務都合上で各サーバーから自社の固定IPに対して制限を設けている場合には各サーバーからの固定IP指定を変更してもらう必要があります。
IPの変更にあたっては、
1.導入日を確定し
2.旧回線を継続運用し
3.切替時間帯にネットワーク内での業務を一時的に休止し
4.新回線へと切替を行う
といった計画としました。
ここで2つ目の問題点です。
上記工程案の「2」である「元の回線を継続運用する」という部分ですが、オフィスで使用している既存ルーターでは複数の回線管理はできないということがわかりました。
この問題点はあらたにルーターを購入すれば即時解決できる問題です。
検討の結果「YAMAHAのRTX1210」を導入し準備を進めていきます。
そして導入の日。
NURO Bizの開通と同時に今まで使用していた回線を一気にNURO Bizに変更します。その後各PCに元回線の設定が残らぬよう再起動を実行しNURO Bizがオフィスに導入されました。
数日後、3つ目の問題点が発生しました。
オフィスネットワークに対するVPN接続を行うケースがあるのですが複数台の接続ができない状態が判明しました。
YAMAHAのRTX1210を既に導入しているチームより「負荷を考慮しても10台程度の接続が見込める」と情報を入手していたのですが実際には2台目を接続しようとするとエラーが発生していました。
ルーター側PC側の各設定を様々試すも解決の目処が立たないのでYAMAHAのサポートセンターに相談すると「ルーターの初期設定で1台しか接続できないように制限している」とのこと。
ということで、ファームウェアのバージョンアップと設定を変更しVPNでの複数台接続が可能となり3つ目の問題点も解決されました。
導入したNURO Bizですが、
さすがに速度を謳っているだけあってかなりの人数が同時接続しても速度低下を体感できてはおりません。
最近では個人でも固定IPを使用している方もいるかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
- この記事を書いた人
- 今泉貴史/ディレクター/1977年 神奈川県生まれ。
日本工学院専門学校を卒業後、携帯電話を中心としたウェブ制作・運用・ディレクションに従事。現在では、フォトグラファーとして写真撮影なども担当。