元アイドルで、こじらせアラサー女性を沢尻エリカが好演


©2018「猫は抱くもの」製作委員会

 
大山淳子の連作短編集を、「グーグーだって猫である」の映画&ドラマ化した犬童一心監督による作品。
物語の大半は観客のいない舞台で進行し、そこで場面転換が行われ、出演者が場面によって異なる役を演じるなど、まるで演劇を見ているような感覚が新しい。
さらに実写とアニメが混在し、映画全体に独特の雰囲気が漂う。沢尻エリカ、吉沢亮を囲む個性派俳優の中でも異彩を放つのが「水曜どうでしょう」のディレクター藤村忠寿。俳優としても活動する彼の存在感が光っている。
また、黒澤明監督初期作品へのオマージュに、思わずニヤリとさせられる。

<ストーリー>

元アイドルの沙織は経歴を隠し、田舎町のスーパーでレジ係として働いていた。彼女が心を開けるのは、店の裏の倉庫でこっそりと飼うロシアンブルーの猫・良男だけ。沙織の話を聞くうちに、良男はいつしか自分も人間で、彼女を守れるたったひとりの恋人だと思い込む。ある日、店で万引きをした女子高校生が捕まり、保護者代わりに叔父だという売れない画家の保がやって来た。沙織はいつしか“ゴッホ”と呼ばれる彼に惹かれていく。

番組情報
映画「猫は抱くもの」
7月12日(金)19:00~21:00
WOWOWシネマ[SS][字] キャスト
沢尻エリカ 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ 岩松了 藤村忠寿 内田健司 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 柿澤勇人
監督
犬童一心
脚本
高田亮
撮影
清久素延
音楽
水曜日のカンパネラ
番組サイト

©2018「猫は抱くもの」製作委員会

※この記事はauテレビでも掲載されました。
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この記事を書いた人
栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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