デヴィッド・ボウイやレディー・ガガにも愛された劇的な人生
© Salon Galahad Ltd 2018
前衛的なデザインと独自の美学、ずば抜けた想像力から生み出される数々のショーで世界を魅了しながらも、その成功の影で悩み苦しんだ、天才にしてファッション界の反逆児・アレキサンダー・マックイーンのドラマティックな人生が映画化。
友人たちや家族との独占インタビュー、掘り起こされたファッションアーカイブ、そして友人でもあったマイケル・ナイマンによる極上の音楽を通して称賛を込めながら描き出した『マックイーン:モードの反逆児』が、4/5(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開されることが決定!さっそく予告映像が公開された。
予告映像は、ロンドンの労働者階級出身で、日々の食費にも困っていた青年が、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビューする姿から始まる。次々と開かれたセンセーショナルなショーは大絶賛とバッシングで、その評価は真っ二つに分かれるが、結果的に彼の名前<アレキサンダー・マックイーン>がたちまち世に広まるきっかけとなり、弱冠27歳で<ジバンシィ>のデザイナーに抜擢されて世界を驚かせることに!
その後、映し出されるのは股上わずか数センチ、ヒップが半分はみ出すという斬新なデザインが当時のファッション業界にセンセーショナルなニュースを巻き起こした“バムスターパンツ”を着用したモデルが登場するコレクションや、ロンドンでは一般の人が近づけないほどの危険区域で行われた、人を野獣に見立てた過激なコレクションなど、未だに伝説として語り継がれる有名なショーの数々。
また、シャロン・ストーンのためにNYへ洋服を届けるような華やかな成功者としての生活を送る一方で、当時スキャンダルのために業界から非難されていたケイト・モスの美しい姿をショーの中のホログラムで幻想的に映し出すことで彼女を擁護、その想いを繊細に語るシーンなどが映し出されている。
いったい彼はどんな人物で、いかにして現代のおとぎ話のような成功を果たし、なぜ燃え尽きてしまったのか――?
自身のブランドのショーの過激さから<モードの反逆児>と名付けられると同時に、デヴィッド・ボウイやレディー・ガガの衣装や、ビョークのミュージックビデオの監督、プーマやティム・バートンとのコラボなどラブコールは後を絶たず、34歳で大英帝国勲章を授与した輝かしいはずの彼の人生はなぜ終止符を打つことになったのか?天職と出会った幸福と、命まで捧げた理由に迫る、どんなドラマよりも劇的でエモーショナルなドキュメンタリーが誕生した。
予告映像はこちら
アレキサンダー・マックイーン
本名はリー・アレキサンダー・マックイーン(Lee Alexander McQueen)。1969年ロンドン生まれ。自身の名を冠した「アレキサンダー・マックイーン」はイギリスを代表するファッションブランドとなり、2011年にはキャサリン妃が結婚式に選んだウエディングドレスとして話題をさらった。
前衛的なデザイン、人間の光と闇を映し出す独自の美学、エッジのきいたセンスとエレガントなラインが絶妙なバランスで融合するコレクションは、ビョーク、レディー・ガガ、リアーナなどのオンリーワンを求めるアーティストから愛されていたほか、ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを4度にわたって受賞した。
2010年、母親をロンドン・ファッションウィークの数日前に亡くす。そして母の葬儀の前日である2月11日朝、自宅で亡くなっているのを、家政婦が発見。40年という短い生涯を終える。
- 映画情報
- タイトル
映画『マックイーン:モードの反逆児』
4/5(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
スタッフ
監督・脚本:ピーター・エテッドギー(『オネーギンの恋文』(脚本) )
監督・製作:イアン・ボノート(『エッジ・オブ・スピード』)
音楽:マイケル・ナイマン(『 ピアノ・レッスン』『ことの終わり』)
キャスト
リー・アレキサンダー・マックイーン/イザベラ・ブロウ/トム・フォード ほか
配給:キノフィルムズ
・『マックイーン:モードの反逆児』(公式サイト)
© Salon Galahad Ltd 2018
- この記事を書いた人
- 栗林 勝/編集者/1970年東京都生まれ。
専修大学英文科を卒業後、20年ほどアダルト・サブカル系出版社で、雑誌・書籍・ウェブ編集を経験。広く、浅く、安く、をモットーにうす〜く生きている。
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